「バイヤー必見!今行くべき専門店」第6回 今消費者に選ばれるスイーツとは?

2020/04/10 05:55
「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員 有木 真理

コンビニエンスストアや食品スーパーをはじめとした量販店において、スイーツの売上が伸長しています。スイーツは嗜好性が高いとともに、他のカテゴリーの商品よりも差別化が図りやすく、来店動機を生み出せる商品とも言えます。そこで今回は食品スーパーのスイーツ開発のヒントにつながりそうなメニューを提供する飲食店を紹介します。

低価格でおいしいスイーツが身近な時代

 昨今のスイーツに関する話題はタピオカに一点集中だったことは記憶に新しいでしょう。こちらはブームが沈静化し、定着フェーズに入ったといえます。

 スイーツはかつて、ケーキ店や和菓子店など専門店で購入するものでした。しかし現在ではコンビニエンスストア各社が開発に力を入れ、身近な場所で、24時間365日、専門店も顔負けのスイーツが手に入る時代になっています。

 このようなか、幾多あるスイーツのなかから「これが食べたい!」と選んでもらえる商品とはどのようなものか。スイーツ開発の参考になる、話題の専門店を紹介します。

①「学び」「ストーリー性」が消費を生む
「ca ca o鎌倉小町本店」(神奈川県鎌倉市)

神奈川県鎌倉市にある「ca ca o 鎌倉小町本店」。そのほか鎌倉市内に3店、東京都新宿区に1店展開している
神奈川県鎌倉市にある「ca ca o 鎌倉小町本店」。そのほか鎌倉市内に3店、東京都新宿区に1店展開している

 スイーツのなかでも人気の高いチョコレートは、どこでも手に入る身近なもののゆえ、差別化の難しい商品です。

 そうしたなか、原料であるカカオ豆の仕入れから製造まで自社で一貫して行う「BEAN TO BAR」と呼ばれるチョコレートが話題になっています。この店はそのなかでも人気を集めている専門店の1つです。

 支持される理由は、商品に生産者や製造者の想いが乗った「ストーリー性」があるからでしょう。豆の選定や、製造段階でのこだわりを開示することでチョコレートについての「学び」も提供しています。それらを知ってから、口にすることで味わいが増し、さらに、別の商品も試してみたくなるのです。

 同店の運営企業はコロンビアに自社農場まで所有し、さらにカカオの楽しみ方はチョコレートだけではないと、カカオを使った食事や、コスメなど、新たなプロダクトを生み続けています。

 今後は原料の品種や産地、製造方法などにこだわるワインのように、チョコレート深く追求する消費者が増えてくるのではないでしょうか。

「生ガトーショコラ」(税込2700円)は、19年に行われた天皇陛下の即位の礼で各国元首への手土産にも選ばれた商品だ
「生ガトーショコラ」(税込2700円)は、19年に行われた天皇陛下の即位の礼で各国元首への手土産にも選ばれた商品

所在地   神奈川県鎌倉市小町2-9-7
営業時間   10:00~18:00

 

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