創業家・永田洋幸氏が語る、トライアルとリテールAI のこれから!

聞き手:阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
構成:松岡 由希子 (フリーランスライター)
Pocket

トライアル大

トライアルカンパニーとともにトライアルグループの中核をなすのが、Retail AI(東京都)だ。同社がめざすのは、AIをはじめとする最新テクノロジーを活用し流通業界に変革をもたらす「リテールDX」の実現。進化を続けるトライアルをデジタルの力で支える重要な役割を担っている。足元の取り組みと今後の展望について、永田洋幸社長に聞いた。

業界内の横断的な連携が必要

──「リテールDX」を志向するなかで、国内の流通業界のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の現状をどのようにとらえていますか。

Retail AI代表取締役社長 永田洋幸
永田洋幸(ながた・ひろゆき)
●1982年福岡県生まれ。米コロラド州立大学を経て、2009年中国・北京にて小売企業向けコンサルティング会社、11年米シリコンバレーにてビッグデータ分析会社を起業。15年トライアルグループのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)に従事し、シード投資や経営支援を実施。18年より現職。国立大学法人九州大学工学部非常勤講師

永田 コロナ禍を機に、国内の流通業界でもDXの必要性が広く認識されるようにはなりました。しかし、DXを実践するフェーズに入っているとはいえない状況です。

 少子高齢化や人口減少、地方創生、SDGs(持続可能な開発目標)といった社会的課題に取り組みながら、消費者の食生活や地域の食文化を支えるライフラインとして役割を果たし続けるためには、流通構造を最適化して「ムリ・ムダ・ムラ」を削減することが必要不可欠です。

 そしてここで重要なのは、オープンイノベーション、つまり業界全体で課題を共有し連携することです。業界内で横断的に連携していなければ、アマゾン(Amazon.com)のような破壊的イノベーターが海外からやってきて、駆逐されることになりかねません。とにかく、リテールDXに関して何もやらないこと自体、「ハイリスク・ノーリターン」なのです。

──具体的に、リテールDXはどのような手法で実現されるものなのでしょうか。

永田 まず、「オペレーションドリブン」であるべきです。つまり、

続きを読むには…

この記事はDCSオンライン+会員限定です。
会員登録後、DCSオンライン+を契約いただくと読むことができます。

DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。

1 2 3

聞き手

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

構成

松岡 由希子 / フリーランスライター

米国MBA 取得後、スタートアップの支援や経営戦略の立案などの実務経験を経て、2008年、ジャーナリストに転身。食を取り巻く技術革新や次世代ビジネスの動向をグローバルな視点で追う。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態