メガセンタートライアル中間店調査で判明、「生鮮で集客できるSuC」の破壊力とは

調査・文:矢野清嗣
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トライアル大

トライアルカンパニーの石橋亮太社長がインタビューで言及したように、同社は同一エリアに複数のフォーマットを出店させることでシェア拡大を図る、ドミナント戦略を展開している。そこで、本拠地・福岡県内でも有数のドミナントエリアである福岡県中間市周辺を訪れ、旗艦店である「メガセンタートライアル中間店」(以下、中間店)を中心に、売場づくりや競合店との価格比較を行った。(調査日:2022年7月3~4日) ※文中の価格はトライアルの店舗のみ税込、それ以外は税抜価格

既存のSuCとドミナントを形成

 中間市は福岡県北部に位置する人口約4万人の都市で、戦前は筑豊炭鉱の一角をなす町として発展。戦後は隣接する政令指定都市・北九州市のベッドタウンとして人口を伸ばした。

 そうしたなかで小売店舗や商業施設も多く進出。なかでも1978年に北九州エリア最大級の総合スーパーとしてオープンした「ダイエー中間店」はその後、西館、モール専門店街(後のモール館)なども建設、大型ショッピングセンターに変遷していった。

 しかし建物の老朽化や競争激化によって徐々に“地盤沈下”していき、ダイエー中間店の後継である「イオンなかま店」(東館)は2021年9月に閉店。その一方で西館と専門店街は「プラザモールなかま」の名称で再出発し、その核店舗として西館1~2階に今年4月13日にオープンしたのが中間店である。

メガセンタートライアル中間店
メガセンタートライアル中間店
●所在地: 〒809-0013 福岡県中間市上蓮花寺2-1-1
●営業時間: 24時間(カー用品・家電=9:00~22:00、医薬品=9:00~20:00)
●オープン日: 2022年4月13日
●アクセス: 筑豊電気鉄道線「通谷」駅から徒歩約5分

 中間店の売場は、1階に食品と日用品、2階は生活雑貨、衣料品、家電等という構成。このうち1階の食品売場は売場面積約1100坪(歩測)で、地域最大級の広さである。売場スペース構成比は生鮮が28%、日配15%で両部門合わせて43%。一般的な食品スーパー(SM)の構成比と比較するとやや低い。一方で飲料(9%)、酒類(11%)の構成比が高く、スーパーセンター(SuC)企業として、このカテゴリーには“自信”があるようだ。また、食品売場に併設する日用品の売場スペース構成比も11%に上る。

 他方で中間店は、ドミナントエリアの旗艦店としての役割も担う。同店から北東約2.4kmには「SuC上津役(こうじゃく)店」(北九州市八幡西区)、北西約2kmには「SuC東水巻店」(水巻町)があり、中間店はこのSuC2店舗とともにトライアングル型のドミナントを形成している。ちなみに2店舗のSuCはいずれも食品売場が約270坪前後(歩測)。生鮮と日配を壁面に配置し、平場に加工食品、菓子、飲料、酒類、冷凍食品を展開。平屋建てで非食品売場も同一フロアにあり、食品と非食品がうまく融合されている。これをアップスケールしたのがメガ業態である中間店であり、生鮮や非食品の品揃えを充実させることで、周辺のSuCを補完している。

 なお、イオンなかま店の閉館によって取り壊された東館の跡地には、2023年をめどにイオン系列の店舗が再出店する計画となっている。トライアルとイオンが同じ商業施設で対峙することが互いにどう作用するのかは気になるところだ。

売場印象
青果と鮮魚が生鮮の“核ゾーン”に

 ここからは食品の各部門を詳しく見ていきたい。

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