カインズが都心・新宿にオープン!ハンズ新宿店も全面改装!新しい売場づくりを徹底解説!

阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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今回の提案は「もしも家がジャングルだったら」。文字通り、インテリアグリーンで自室をジャングルのように満たしてしまったらどんな暮らしになるだろうか?という「妄想」を提案する。奇抜なようだが、仕事から疲れて自宅に戻ったら、鬱蒼とした緑に囲まれてリラックスしたい人もいるかもしれない。定期的に「妄想」を変えることで、お客の来店動機にもつながるし、自宅の雰囲気を変える上でインスピレーションを得られることだろう。

妄想ラボ「もしも家がジャングルだったら」
妄想ラボ「もしも家がジャングルだったら」

以上4つのテーマで売場を構成するカインズだが、もう1つの特徴が、テーマ売場を構成する各コーナーもすべてテーマごとに作られている点だ。従来のホームセンターは品番やカテゴリーごとの売場となっているわけだが、完全に提案ごとの売場になっているわけだ。

店内で面白いと思ったコーナー名をいくつか挙げると「プロの技は道具が9割」「眠りは香から」「汚れた手でも開けられる」「壁を作ればDIYし放題」など。いずれも分かりやすいキャッチコピーで、「この売場でどんな自分のライフスタイルがかなえられるか」を明確化しているのが特徴だ。

このように都市生活者にとって、新鮮な暮らしや住まい方のアイディアを提案するカインズ ハンズ新宿店。同店の曽根佑司店長は「店づくりにおいて最初から店のメンバーが関わって1から作り上げた店。店のメンバーには売場を変えることに何の抵抗もありませんから、開店したからゴールではなく、お客さまの声を聞きながら店はどんどん変わっていくと思います」と語る。

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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