総菜部門MD2024年夏、月別の攻め方を徹底解説!
コロナ禍が明けて2年目の今夏、盆商戦を中心に総菜部門においても底堅い需要が期待できそうだ。一方で猛暑や天候不順によって販売動向は大きく変動する可能性もあり、きめ細かな発注や製造計画の策定、そして店頭での「売り方」を再考する必要も求められる。
市況分析&今夏の方向性
「売り方」を再考しよう
ダイヤモンド・チェーンストア誌2024年1月15日号の特集「食品MD大全2024」に掲載された「バイヤーアンケート」は、母数は限られているとはいえ、直近のバイイング、開発、売り方への意識の変化が垣間見られ、興味深いものがあった。
筆者がとくに気になった設問と回答を図表❶~❸にまとめたが、全体を見ると、ナショナルブランド(NB)の仕入れ品については、原価高騰下で値引きに限界もあり、「売れて儲かる商品」をいかに導入するか、を重視する声が増えている。またEDLP(エブリデー・ロープライス)化が進むなか、販促企画より店頭での「売り方」をポイントに挙げる声が増えつつある。
総菜部門においても昨今、「大容量パック」の訴求や「よりどり販売」で単価・点数アップを図ったり、「今日はコレ!」と謳って特定の商品を強く訴求したりと、重点商品を決めて売場で仕掛けるといった手法が目立ってきた。総菜は非計画購買の比率が高く、売り手から明確なメッセージを伝えることは、購買の決め手となりやすい。
その一方、各社で総菜のSPA(製造小売)化が進むなか、
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2025/06/07
秋の総菜MDの方向性を徹底解説! 柔軟な「テーマ設定」でロス低減を -
2025/06/07
カギは「調味」と「カット」の磨き上げ 精肉部門の秋のMDの方向性とは? -
2025/06/07
秋の鮮魚売場は「タイミング」と「提案力」が重要に -
2025/06/06
相場は平年並み予測も販売力が問われる! 25年秋の青果MDの方向性 -
2025/05/14
ロピアVSトライアルVSカネスエ ディスカウンターの進出続く浜松エリアを徹底調査! -
2025/05/14
「クルベ」が埼玉県に初進出!賑わう最新3号店を徹底調査
この連載の一覧はこちら [141記事]

関連記事ランキング
- 2025-05-23アークランズ提携でホームセンター内に出店! 「ロピア姫路ムサシ店」の売場を解説
- 2025-05-22マミープラス、クルベにライフまで! 低価格弁当の新トレンドは?
- 2025-06-04西友がららぽーと内に大型の新店を開業! 「西友安城店」の売場を徹底解説
- 2025-06-04ヨークベニマルが宇都宮に「ミライト一条店」を開業! 即食強化型の売場づくりとは
- 2025-05-16関東1号店は横浜市港南区! バローHDが描く関東500億円構想の中身
- 2025-06-02スーパー2店舗を相次ぎ出店! イオンリテールの新潟ドミナント新戦略
- 2025-06-12上場食品スーパーの2024年度決算 物価高がもたらした「増収減益」の実態とは
- 2025-05-30埼玉・川口駅前に2店舗目! 「オーケー川口栄町店」の売場をレポート
- 2025-05-21今期3店舗目の新規出店 「生鮮TOPスーパービバホーム鴻巣店」の売場を解説
- 2025-06-04東京・世田谷区に4店舗目! 「マルエツ千歳船橋店」の総菜売場をレポート
関連キーワードの記事を探す
【新連載】関西在住主婦がライフで見つけた! 「スマイルライフ」高コスパ商品5選
上場食品スーパーの2024年度決算 物価高がもたらした「増収減益」の実態とは
関西フードマーケットの付加価値型新フォーマット「阪急オアシス宝塚南口店」を徹底解説
ロピアVSトライアルVSカネスエ ディスカウンターの進出続く浜松エリアを徹底調査!
バローHD「D・S戦略」の集大成! 注目旗艦店「多治見店」の売場を解剖