プロショップを支える「頼れる商社」顧客からの差別化要望にモノづくりで提案を図る=注目企業研究 丸政

2020/07/22 12:44
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

 金物、建材、土木、ワークショップといった専門店を中心に取引先企業約1150社をサポートする丸政(愛知県/鬼頭孝典社長)。金物店でしか流通していないメーカーの商品や型枠、鳶職人にターゲットを絞った商品など、グループ全体で4万アイテムを誇る豊富な在庫を即日出荷できる体制を整えている。「全ては職人さんの為に」を合言葉に、「性能×デザイン×付加機能」をコンセプトとするオリジナルブランド「GranGear(グランギア)」が人気を博している。

創業当初から貫かれる現場の声を聴く姿勢

 戦後のにおいが色濃く残る1948年、復興需要が続く名古屋市において、工具や資材を金物店や建材店などへ販売する商いを始めたのが丸政の起こりである。 

 創業者の鬼頭政資氏は、徒歩で各地を訪問し、注文を聞いて回った。風呂敷を携え、金物の産地として有名な兵庫県三木市でカンナやノミなどを仕入れた後、名古屋へ戻って納品するという地道な営業スタイルで、少しずつ着実に信頼を獲得していったという。

 本拠の名古屋周辺だけでなく、ライバル企業が少なかった長野県、さらに北陸エリアにも出向き、新たな取引先を開拓していった。

 「この業界は戦前から事業を始めた企業が多く、わが社はいわば後発組でした。他社と同じことをしていては生き残れないと考え、あらゆる工夫や努力をしたと聞いています」。こう話すのは、現社長の鬼頭孝典氏である。現会長の保雄氏の後を継ぎ、2012年から経営トップとして日々、采配を振るっている。

 創業当初から、金物店へ手道具類から大型機械を販売するなかで力を入れたのは現場の声を重視した営業スタイルである。高額な木工機械も扱っていたため、使用法を説明したりメンテナンスしたりする機会が多く、結果として現場に近いプロのニーズに応える提案型の営業が丸政の特徴となった。

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