プロショップを支える「頼れる商社」顧客からの差別化要望にモノづくりで提案を図る=注目企業研究 丸政

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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毎年、大規模な展示会を開催差別化を図る

「丸政&外栄金物チャレンジフェア2020」の様子
「丸政&外栄金物チャレンジフェア2020」には多くの業界関係者が詰めかけた

 現場のプロの職人の声や要望に応える品揃えの提案に加えて、独自製品の開発も進める丸政。それらの取り組みを披露するべく、毎年グループ企業の外栄金物とともに開催しているのが展示会「丸政&外栄金物チャレンジフェア」だ。

 47回目の開催となる今年は、メーカー130社が出展する中、取引先650社が来場した。この展示会をはじめたきっかけは、「チャレンジなきところに成功も失敗もない」と考えた創業者の鬼頭政資氏の意向によるものだったという。同業でこれほど大規模なイベントを継続的に開いているケースは他になく、差別化を志向する丸政を象徴する施策のひとつとなっている。

 提案型の営業、独自商品の開発、さらには大規模な展示会の開催といった競合とは異なる施策に力を入れ、差別化を図ってきたことが、丸政の着実な成長の源泉となっている。

 現在、丸政のおもな商勢圏は本拠の愛知県を中心に、関東、関西といった「東名阪」にまで広がっている。取引先は約1150社にも上り、金物、建材、土木といった専門店をサポート。近年はHCとの取引も増えており、プロの職人のニーズを知る「頼れる商社」との評価をさらに高めている。グループ全体で約4万アイテムを誇る豊富な在庫を背景に、即日出荷できる商品を増やしている。

 さらに、従業員教育にも注力している。メーカーを招いた商品知識を学ぶ勉強会を全拠点で毎月開催。営業部門で商品性能試験を行い、提案力に磨きをかけている営業担当者だけでなく電話での受注業務に携わる事務担当者も参加することで、全社挙げての接客力向上に取り組んでいる。

 鬼頭社長は「プロの職人さんの支持を得るために、商品テストや現場の声をさらに深掘りをして、提案していきたいと思います。プロショップやHC企業さまのビジネスに貢献できるよう、より一層努力してまいります」と抱負を語ってくれた。

展覧会会場の一角にある「GranGear」特設コーナー
会場の一角にある「GranGear」の特設コーナー

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