AI時代、生身の人間に残された仕事は「ビール」と「土下座」!この深い理由とは

未来調達研究所:坂口孝則
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人間の役割は「ビールと土下座」に?

 「どれくらいお客と寝ましたか?」クライアントからマーケティングや売上について相談されると、私はこう答えるようにしている。誤解なきように言っておくと、「寝食をともにするくらいの気持ちで、お客に近づけていますか」という意味だ。机上の空論を語るのもいいけれど、実際にお客が何を求めているかを突き詰め、知る努力をしなければ、何事も始まらない。

買い物 イメージ
顧客を「知る」という努力なくして支持を集めることはできない(写真はイメージです)

 最近、AI搭載チャットボット「ChatGPT」が世界を席巻している。ちょっとした質問ならば、ネット空間にあふれる膨大なデータから集めた情報を手際よく整理して回答してくれる。企業にとっては、社内のデータや情報をChatGPTに学習させて回答してくれるようにすれば、かなりの数の業務負担が軽減するに違いない。

 いよいよAIが人間に代わって仕事をこなすことが現実的になっているなか、人間に残る仕事とは何か。私は「ビールと土下座」だと考えている。これも少し極端な表現に聞こえるかもしれないが、要するにお客と酒を酌み交わして人間関係をつくり、何かトラブルがあれば真摯に謝罪する──。これはAIロボットにはできない、人間だからこそなせる業である。いかにお客と向き合い、コミュニケーションをとりながら、深い関係を築けるか。「お客を知る」ことの重要性は不変なのだ。

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