レギュラーコーヒー市場、1日の飲用杯数は増加傾向、家庭内需要を取り込み好調を継続

ライター:山田陽美
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レギュラーコーヒーの金額PIおよび金額PI対前年推移

家庭で手軽に楽しめる カフェブランドに注目

 レギュラーコーヒーのなかでとくに伸長しているのがプレミアムタイプ。おうち時間を充実させるため、日常のなかでちょっと贅沢気分が味わえるプレミアム商品が好まれている。そのなかでも注目されているのがカフェチェーンや老舗喫茶店の名前を冠したカフェブランド。ネスレ日本の「スターバックス」や、伊藤園の「タリーズコーヒー」、味の素AGFの「森彦の時間」、UCC上島珈琲の「上島珈琲」、キーコーヒーの「イノダコーヒー」などが発売されている。ブランド認知が高いため、安心感があり、手に取りやすいのが特徴。家庭で手軽にカフェの味が楽しめることからさらに拡大しそうだ。

 カフェインレス商品も好調に推移。就寝前や妊婦などのカフェインを控えたい人だけでなく、在宅時間の増加で、カフェインの摂取量を気にする人が増えており、1日のなかで飲み分ける人もいるようだ。各社の技術革新によりカフェインレス商品の味わいが従来のコーヒーとほとんど変わらないことも新規ユーザーを取り込んでいる理由といえそうだ。カフェインレス商品をはじめ、こうした健康軸の商品は今後も広がりそうだ。

 円安や生豆の相場高などにより、コーヒー製品の値上げが行われている。今後も価格改定が予想されるが、生活に入り込んでいるコーヒーなので、今後も店頭では価値を訴求していくことが大切だ。

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