ライフ、独自商品を充実させ差別化を図る 和菓子新ブランド「花よつば」が好評

ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局・流通マーケティング局
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ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長)は、独自商品の品揃えを強化している。値上げ基調、競争激化のなか、購買頻度の高いアイテムは価格訴求する一方、産地や原材料、製法などを厳選したこだわり・高質商品、またプライベートブランド(PB)を増やして差別化を図る方針だ。

半径1km圏の支持を獲得

── 2023年度上期をいかに振り返りますか。

ライフコーポレーション近畿圏食品日配部 部長 荒田康晴氏
ライフコーポレーション近畿圏食品日配部 部長
荒田康晴氏

荒田●20〜21年度はコロナ禍に伴う内食需要の拡大で好調でした。それらが前年実績だった22年度は前期比の数値で低迷していましたが、昨年10〜11月に実施されたメーカー各社による価格改定で風向きが変わりました。単価がアップし、以降、近畿圏食品日配部の売上高は、最大で対前期比10%増、23年度上期に入ってもその傾向が続き、今も前期実績をクリアしています。

── 近畿圏食品日配部では、どのようなカテゴリーの商品を販売していますか。

荒田●当部は下位に、加工食品課と日配食品課を抱えています。前者は、調味料や飲料、乾物などの①加工食品、②菓子、③酒、④米など、後者は豆腐、納豆などの①日配、②パン、③玉子といった商品を扱っています。売上高全体に占める構成比は加工食品課が約25%、日配食品課が約20%で、合計で約45%を占めます。

── そもそも加工食品や日配とはどのような商材だと認識していますか。

荒田●競合店と価格が比較されやすい商品です。量販の対象となる、一般的なナショナルブランドの場合、価格競争に陥りやすく、利益も確保しにくいのが特徴です。ただ購買頻度の高い商品も多く含まれ、食品スーパー企業として、きちんと品揃えする必要がある部門でもあります。

── そうした状況に対し、23年度の秋冬商戦に向けては、どのような方針で臨みますか。

荒田●お客さまが日々、必要とされる商品については価格訴求する一方、独自の品揃えを充実させることで差別化を図る考えです。独自商品とは、産地や原材料、製法を厳選して地道に発掘してきたこだわり・高質商品です。

 また、当社が展開する多様なPBも重要商材。「スマイルライフ」「スターセレクト」「ライフプレミアム」「ビオラル」といったブランドにより、幅広い需要、価格帯をカバーできます。

 当社ではお客さまの幅広いニーズに応え、地域の食生活を支えたい。ひいては店舗を中心とする半径1kmに居住するお客さまの支持を、より多く獲得できればと考えています。

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