長引くコロナ禍でもわざわざ足を運びたくなるチラシを簡単につくるコツ

竹内謙礼 いろは代表取締役
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ダイレクトメールは「がんばっています!」をアピールする明るい内容で

 優良顧客に直接届くダイレクトメールは、商品を売る話と近況報告を半々ぐらいの内容でまとめるのがポイント。新規のお客様よりも、なじみのお客様のほうが、販売再開について前向きに理解してもらえるので、集客を意識した攻めの販促イベントを展開しても受け入れられる可能性が高い。

 また、すでにお店や商品に対して理解してくれるお客様がほとんどなので、感染予防に対する取り組みをまとめたコンテンツもしっかりと読み込んでくれるはずだ。来店に向けて「私が応援しなきゃ!」とお客様に思ってもらえるような作り込みが、巣ごもり期間中のダイレクトメールの成功のカギを握っている。

ダイレクトメールは面識のある優良顧客に配布するものなので、セールスよりもコンテンツ重視で作ったほうが、来店への背中押しとなる。冒頭は「がんばっています」というメッセージを全面に打ち出して、今の厳しい現状を素直に文章で伝えることが、お客様の心を動かす。従業員が働いている様子や、集合写真などを添えると、より〝がんばっています感〟は伝わりやすくなる。

常連客はお店や商品のことをよくわかっており、細かい説明をしなくても付加価値を理解しているので、売り込みやすい。単品で売るよりも、セットものにしてお得感が伝わるようにしたほうが、応援の意味も込めて、お客様も買いやすくなる。また3種類のセットを用意して、わかりやすい商品名と価格でグレード分けすると、お客様も購入しやすい。

クローズドの販売になるので、訳あり商品を売ってみるのもいいだろう。お客様に「お願い」「助けてください」とストレートに弱みをみせる企画も、売上が厳しいと思われる時期の販促としては有効である。

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ダイレクトメールは、チラシと違ってスペースに余裕があるため、充実した感染対策のコンテンツを作ってみるといい。オリジナルの感染対策があればなおよし。

お客様が気軽に参加できる応募型の企画を開催してみるのも一手。店舗が活発に動き出している印象が伝わり、明るいイメージを演出することができる。

商材とは関係のない衛生用品をプレゼントとして出してみるのもいいだろう。お客様の生活支援にもつながる。クローズドのダイレクトメールであれば、便乗商法として不快に思う人もいない。

手書きのコメントが書けるスペースを用意するといい。自分たちががんばっている旨が伝わる直筆メッセージを書き添えれば、お客様も応援したい気持ちがよりいっそう高まる。

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