第2回 セブン&アイ、イオンの2トップはいち早くSDGsに着手

2019/12/17 15:30
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

小売業のSDGs

SDGsに注目が集まる昨今、すでに企業活動に取り込んで実践している企業がある。そこで、各企業のCSR報告書や農林水産省のSDGs特別サイトなどを参考に、小売業における主な取り組み事例を紹介する。

5つの重点課題を特定=セブン&アイHD

セブン&アイHD
セブン&アイでは「5つの重点課題」を特定 写真はロイター

 セブン&アイ・ホールディングス(東京都/井坂隆一社長)では、社会課題が多様化するなか、さまざまな立場のステークホルダーとの対話を約1年間かけて行い、取り組むべき「5つの重点課題」を2014年に特定した。

 具体的には、「高齢化、人口減少時代の社会インフラの提供」「商品や店舗を通じた安全・安心の提供」「商品、原材料、エネルギーのムダのない利用」「社内外の女性、若者、高齢者の活躍支援」「お客様、お取引先を巻き込んだエシカルな社会づくりと資源の持続可能性向上」の5つであるが、いずれもSDGsとの関連性が深い。

 「5つの重点課題」を特定したことで、本業を通じて課題解決を図ろうとする認識がグループ内で徹底されるようになったという。また、グループとしてSDGsにどのように取り組んでいくのかという方向性をステークホルダーに示すことができたため、社会課題を踏まえた商品の開発に取り組むようにもなった。

 そのひとつが、プライベートブランドでのMSC認証*1商品やフェアトレード認証商品の開発・販売だ。これまではこうした商品はナショナルブランドのみの販売だったが、環境意識の高まりやエシカル消費の認知拡大も後押しして、18年10月よりセブンプレミアム初のMSC認証商品「セブンプレミアム 辛子明太子」を発売。食品スーパーや総合スーパー、コンビニエンスストアなどさまざまなチャネルで展開している。

 また、健康や栄養に対するニーズが高まるなか、「安全・安心、健康」にこだわった商品の展開も強化。食品の添加物の使用を低減し、栄養バランスのとれた食品を提供することに努めている。

*1 イギリスに本部をおく海洋管理協議会(MSC)による認証であり、生態系や資源の持続性に配慮した方法で漁獲した水産物であることを示すもの

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