まいばすけっとの大池学社長
BLOGを休んでいる間にイオン(千葉県/岡田元也社長)グループの都市型小型店「まいばすけっと」を展開運営する、まいばすけっと(千葉県)の大池学社長と話をする機会があった。
なかなか小誌に登場してもらえないので、どんな変人かと構えていたら、実に気さくなジェントルマンだった。
東京都と神奈川県に約600店舗を展開する同社のコンセプトやレイアウト、商品政策は、すべて1人で考えたのだという。だから、一切ぶれることなく、標準化が図られており、店舗間の格差が小さい。
既存店舗の立地はすべて大池社長の頭の中にインプットされている。
それというのも店舗開発時に自ら調査に赴くのは当たり前。それ以外にも1週間に20~30店舗を臨店しているからだ。
試しに、私の自宅そばにある「まいばすけっと」について尋ねてみると、「あそこは、目の前にディスカウントストアがあり、ドラッグストアが2件あり…大変な競争環境だ」とすらすらと解説してくれた。
ここ2~3年の間に一挙に店舗数を増やしたが、岡田社長からは「1ケタ違う」と発破を掛けられているのだという。
「1000店舗ということですか?」と水を向けてみると、首を横に振って「6000店舗だよ」と笑ってみせ、「早く店舗網を拡充してイオンのオムニチャネル化にも貢献したい」と抱負を話してくれた。
最後に、「店頭も含め、プライベートブランドが並び過ぎではないでしょうか?」と話すと頷いていた。
その翌日に「まいばすけっと」に行ってみると、店頭にはナショナルブランドが2SKUあった。けれどもこれは単なる偶然だろう。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2025/05/06
競争に勝つためには、まずは敵を知ること -
2025/01/16
成功を超える喜び!経営者が見つけた「人材育成」の本質とは -
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは
この連載の一覧はこちら [1801記事]

まいばすけっとの記事ランキング
- 2022-02-10まいばすけっと、最新大型店でわかった「最強ミニスーパー」の商品構成を徹底解説!
- 2022-02-081000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
- 2022-02-10高賃料の港区でも急増!今後まいばすけっとの店数が23区でセブン-イレブンに追いつく根拠!
- 2022-02-14標準化と効率化を進めるまいばすけっとの業務改善を徹底解説!
- 2023-10-04ロピア、まいばすけっと、オーケー 出店エリアの変化を見れば戦い方が見えてくる
- 2024-08-01意外な課題が…まいばすけっとの新MD実験店舗を専門家が徹底分析!
- 2024-11-27週刊スーパーマーケットニュース ヤオコー、「高年齢者活躍企業コンテスト」で特別賞を受賞!
関連記事ランキング
- 2025-06-25食品スーパー決算2025 優勝劣敗鮮明でランキング上位にも大きな変動が!?
- 2025-06-16なぜロピアに行くと爆買いしてしまうのか? 「姫路ムサシ店」の売場から考察!
- 2025-07-08青果部門が迎える新局面……安定供給と差別化のカギは、小売起点の流通改革!
- 2025-06-27千葉北西部のドミナントをさらに深耕 「ヤオコー松戸古ケ崎店」の売場づくりを速報!
- 2025-06-30おかずやサラダの量り売りコーナーを導入! 「イオンスタイル竹の塚」の総菜売場を徹底解説
- 2025-06-24年商目標約39億円! サミットの新店「ららテラス北綾瀬店」の売場づくりを速報
- 2025-07-04大店立地法新規届出速報 オーケーが大阪府内に2店舗を新設へ
- 2025-06-12上場食品スーパーの2024年度決算 物価高がもたらした「増収減益」の実態とは
- 2025-06-17愛知のローカルスーパー、ヤマナカが「高質業態」を再定義 そのねらいと成果は
- 2025-07-04連載・小売業とM&A 第3回 食品スーパーにおけるM&A活用の方向性