まいばすけっと

　2005年、イオンリテールがまいばすけっとの1号店を開業。11年には同社が子会社まいばすけっとを設立し、12年に分社化した。長らく、東京、神奈川（横浜・川崎）を出店エリアと定め、高密度のドミナントを形成してきたが、21年に埼玉、千葉にも出店エリアを拡大、22年1月には1000店舗を突破（24年2月末現在、1119店舗）した。現在は2000店舗を目指し、店舗展開をさらに加速させている。

　1店舗の商圏は約3分と狭く、CVSの利便性とSM並の低価格が強み。一人の店長が複数の店舗を担当し、CVSと同じ人員レベルでの運営を可能とする標準化されたオペレーション、およびその仕組み化によるドミナント戦略を推し進めている。

　店舗は売場面積40～60坪が中心だが、CVS跡地、飲食店の居抜き物件、ビルの1階部分での展開も増えている。24年3月には、生活者の節約志向が高まるなか、新たなMDの実験店として、イオングループのPB「トップバリュ」の構成比を約50％まで高めた（既存店では20％弱）仲町台駅南店（横浜市）をリニューアルオープンした。また同店ではM・Z世代向けの品揃えにもチャレンジしている。