1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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まいばす大

2022年1月に1000店舗体制達成!

 2022年1月、東京都大田区のJR「大森」駅からすぐの場所に、まいばすけっと(神奈川県/岩下欽哉社長)の新店がオープンした。

 同店の店名は「まいばすけっと大森北1丁目店」。約40坪の売場に、生鮮を含めた生活に必要な食料品を揃えた、東京都や神奈川県の都市部に居住する人にとっては見慣れた印象の「まいばすけっと」だ。大々的な記者発表もなく、ひっそりとした新規オープンとなった大森北1丁目店だが、同店の出店により、まいばすけっとは1000店舗体制の達成という大きな節目を迎えた。

まいばすけっと「大森北1丁目店」
2022年1月に出店した「大森北1丁目店」。まいばすけっとにとって1000店舗目となるメモリアルな店舗だ

 まいばすけっとの1号店がオープンしたのは05年12月のことだ。イオンリテール(千葉県/井出武美社長)の1事業からスタートしたまいばすけっとは、1号店出店の翌年、06年から多店舗化を開始。07年に10店舗、10年には100店舗まで店数を増やす。以降も徐々に店舗を増やしていきながら、12年になるとイオンリテールから分社化し、現在の運営体制となる。その後も順調に店舗網を拡大し、14年に500店舗、16年に600店舗、18年に700店舗、20年には900店舗を達成。そして1号店出店から数えて約16年、法人設立からちょうど10年で店舗数を4ケタの大台に乗せた。

まいばすけっとの業績推移 まいばすけっとは非上場企業であるため、業績数値を公表していないが、『ダイヤモンド・チェーンストア』(15年4月までの誌名は『チェーンストアエイジ』)のバックナンバーより作成した同社の業績推移をみると(図表)、売上高は法人設立以来、右肩上がりで成長し続けており、当期純利益も出店拡大を優先した影響で一時は赤字が続いたものの、ここ数年は高い伸び率を維持している。

 

 21年2月期決算では、対前期比16.4%増の伸びを示し、売上高は2000億円の大台を突破。売上高2000億円といえば、ロピア(神奈川県/髙木勇輔代表:21年2月期売上高2068億円)やいなげや(東京都/本杉吉員社長:21年3月期単体売上高2139億円)と比肩する規模となる。すでにまいばすけっとは、首都圏のマーケットにおいて一定の影響力を持っているといっていい。

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