トヨタ、不要不急の国内外出張中止 国内工場3月9日以降の稼働未定

ロイター
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トヨタのロゴ
2月26日、トヨタ自動車は、新型コロナウイルスによる感染拡大を防ぐため、日本の従業員に対し、不要不急の国内外への出張を控えるよう指示したと発表した。写真は同社のロゴ。ジュネーブで2019年3月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)

[東京 26日 ロイター] – トヨタ自動車は26日、新型コロナウイルスによる感染拡大を防ぐため、日本の従業員に対し、不要不急の国内外への出張を控えるよう指示したと発表した。

日本国内の工場は3月2日の週までは通常稼働を計画しているが、同月9日からの週以降については未定とした。

同社の国内生産拠点は16カ所。現時点では全工場が通常稼働しているが、中国からの部品調達が滞っている2次、3次の取引先などがあるもようで、来月9日以降はサプライチェーン(部品供給網)による影響が懸念される。同社は来月9日以降も通常稼働を目指しているが、部品供給網などを含め「現在、慎重に精査している」(広報担当者)。

従業員には、在宅勤務や時差出勤を活用し、できる限り電話会議やテレビ会議を利用して業務を遂行するよう求めた。トヨタの国内従業員は約7万5000人。

トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会(全トヨタ労連)も26日、春闘の集中回答を前に来月5日開く代表者集会を中止すると発表した。新型ウイルスの感染拡大を防ぐため。

代表者集会は例年、全トヨタ労連に加盟する100以上の製造系労組の代表者らが愛知県内の施設に集い、各労使の協議状況を共有・確認する目的で開かれる。全トヨタ労連の吉清一博・副事務局長は、代表者が全国から集まるため、移動に伴う感染拡大リスクがあるとして、今回は「個別にコミュニケーションをとる」としている。

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