ドラッグストアに対抗できるGMS イトーヨーカドー八柱店「ドラッグ型売場」へのリニューアルの全貌

「ダイヤモンド・チェーンストア」記者:若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ポイントは4つ「ドラッグストア型売場」

 それでは「ドラッグストア型売場」とはどのようなものかみていこう。今回のリニューアルでは、もともと化粧品を中心とした非食品を扱っていた八柱店の1階売場約250坪を「ドラッグストア型売場」に改装。ドラッグストアに対抗できる品揃えを実現するため従来よりも背の高い什器に変更し、改装前と比較して取扱商品は約1.3〜1.5倍になった。ポイントは、①価格対応の明確化②ワンストップ③健康志向への対応④非接触の4つだ。

 ①価格対応の明確化では、日常的な買物に使われているという八柱店の特性を活かし、EDLP(エブリデー・ロープライス)の強化を実施。特に日用消耗品など、顧客ニーズの高い商品で競合よりも安い価格設定とすることをめざした。また、イトーヨーカドーの新PBで、生活必需品を低価格でラインアップする「ザ・プライス」、100円均一コーナーなどで買い得感をアピールする。

 ②ワンストップショッピングでは、ドラッグストアが医薬品や化粧品、日用品から食品までをカバーするのに加え、今回の「ドラッグストア型売場」ではGMSの仕入れ力を活かし、文房具やベビー用品、服飾雑貨なども差別化カテゴリーとして取り扱う。とくにベビー用品はこれまで手薄なジャンルだったが、同じセブン&アイグループ内のベビー用品専門店「アカチャンホンポ」と初めて協業。「アカチャンホンポセレクション」と銘打ち、専門店のラインアップで差別化を図る。

初めて導入した「アカチャンホンポセレクション」。ベビー用品の充実を図る

 ③健康志向への対応では、ドラッグストアに対抗するため医薬品の品揃えを充実する。従来は登録販売者による第二類と第三類医薬品を販売してきたが、改装を機に薬剤師を新たに配置。第一類医薬品の取り扱いを開始する方針だ。ほか、健康食品の集約展開も実施する。これまで、オーガニック商材や、糖質オフ商品などは食品売場内のそれぞれの売場で販売してきたが、リニューアルに伴いこれらを一カ所に集約。「ドラッグストア型売場」の中で、今需要の高まるプロテインなどとともに取り扱う。

 ④非接触では、これまでスタッフが顧客の悩みや要望を聞きながら商品を選ぶカウンセリング型が主だった化粧品売場をセルフおよび簡易接客型に変更した。また、接客カウンターを縮小したことで浮いたスペースに、韓国コスメなどの安価で若者をターゲットにした商品を新規導入。プレオープンの段階では、「これまで八柱店では見たことのなかった女子高生がコスメを選んでいる姿が見られた」(梅津氏)といい、顧客年齢の若返りにも貢献する施策になっている。

カウンセリング型が主だった化粧品売場をセルフおよび簡易接客型に変更。さらに韓国コスメなどの充実で若者を呼び込む

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