2020年末出店! 「ロピア府中フレスポ店」の売場をレポート

矢野清嗣
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隠れた差別化部門!? 注目の鮮魚売場

 壁面40尺と平台で展開する鮮魚売場は、ほかの店舗と同様に刺し身の扱いはなく、壁面ではタコやブリ、イワシ、サーモン、イクラ、ウニなどの素材を大きく扱う。その代わりに力を注いでいるのが寿司で、16尺のスペースに、「魚萬寿司9貫」(1190円)、「同18貫」(2200円)、「30貫」(3300円)、「40貫」(4400円)と大ぶりなネタが特徴の寿司をバラエティーに富んだラインアップで提供する。「いくら丼」(990円)、「うに丼」(1290円)、「海鮮たっぷりちらし寿司」(990円)など丼物も充実させている。

 平場では、高知県産「生本まぐろ中トロ(養殖)」(100g790円)、和歌山県産「生本まぐろ赤身刺身用(養殖)」(100g690円)などマグロはサクを大きく扱う。調査時は、冷凍の「たらばかに太足800g」(9900円)、「ずわいがに700g」(3980円)、ロシア産「毛かに1杯」(2000円)、「塩カズノコ400g」(1290円)など正月用の商品を豊富に揃えていた。

 ロピアの鮮魚売場に並ぶ商品は、一般的な食品スーパーとは違って、容量が大きく、ラインアップも売れ筋に絞っている。そのため、少量を購入したいというお客はロピアの鮮魚の商品構成を不満に思うかもしれないが、量目を重視しないお客はその安さに驚くことだろう。精肉に注目されがちなロピアだが、最もほかのチェーンとの違いが見られるのは、意外と鮮魚売場であるのかもしれない。

 後編では、注目の総菜売場のほか、日配、加工食品、菓子、酒類などの売場を解説していく。

(店舗概要)
開店日 2020年12月7日
所在地 東京都府中市西原町1-6-2
アクセス JR武蔵野線「北府中」駅より徒歩約10分
店舗面積 約530坪(歩測)
店舗構造 鉄筋4階建て(1、2階:店舗、3、4階:駐車場)
営業時間 10:00~20:00
駐車台数 353台 
駐輪台数 300台
レジ台数 11台(セルフ精算機22台)

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