西友

　2021年3月に新経営体制を発足させ、6月には新たな中期計画を発表、「食品スーパーとして業界No.1になる」という目標を掲げる西友。25年度までの目標としていた営業利益倍増は23年度に達成、新たに策定した本州を基盤と位置付ける戦略推進の第一歩として、九州で展開する69店舗をイズミ（24年8月）に、北海道の9店舗はイオン北海道（同10月中）に事業譲渡した。

　創業から積み上げてきたEDLP（エブリデー・ロー・プライス）が同社の強み。プライベートブランド（PB）「みなさまのお墨付き」は、消費者テストで80%以上の支持率を獲得したものだけを商品化。「きほんのき」は、シンプルなデザインと低価格にこだわったベーシック品質のブランド、さらに23年4月には、バイヤーが味にこだわって選定した生鮮食品のPB「食の幸」を立ち上げた。

　楽天グループと共同運営していた「楽天西友ネットスーパー」は合弁を解消。24年9月以降、西友のネットスーパー事業は、楽天全国スーパー内で運営する店舗出荷型のみとなった。今後、西友では、楽天ポイントプログラムを軸とした、オンラインとオフライン(実店舗)の垣根を超えたデジタルマーケティングの強化を加速させる。