健康や環境への意識変化で売場での存在感を急速に高める「プラントベースフード」
さまざまな部門で幅広く導入が広がる
新店の取り組み事例を具体的に見ていこう。「マルエツ船橋三山店」では、売場の随所に「プラントベース」コーナーを設置しており、精肉売場でも大豆ミートを使ったレトルト総菜コーナーを設置している。
「東武ストア新河岸店」では、さまざまなメニューに活用できる素材としての大豆ミートをはじめ、惣菜類などをコーナーに集約して展開する。
「イオンスタイル高知」は、大豆ミートへのトライアルを提案するボードや棚札を掲げて訴求する。
「原信寺沢店」では、こんにゃくをテーマにした商品を集約。麺類やこんにゃくステーキなどを揃え、健康への関心層に働きかけている。
「イオンスタイル有明ガーデン」も、さまざまな部門で大豆ミート関連食品を展開しているが、グロサリー部門では、直接ヴィーガン食としてのコーナー訴求を行う。
また大豆ミートを使った総菜を活用した弁当を展開しているのが、「マルエツプチ本駒込二丁目店」。POPを掲げて注目度を高めている。
「イトーヨーカドー新田店」もいくつかのコーナーを設置しているが、冷凍食品売場にワンプレートの総菜を展開。手軽さや保存性の面でも冷凍食品としてのメリットがある。
また、発芽豆を原料とするコロッケや餃子、春巻きなどを平台で展開しているのが「ライフ東日暮里店」。ボードでも大きく打ち出している。
乳製品については、早くから豆乳やアーモンドミルクなどのプラントベースフードが展開されてきた。
「イオンフードスタイル茨木太田店」では、ヨーグルト売場の中に、「植物性ヨーグルト」コーナーを設置し、視認性を高めている。
同様に「リンコス横浜馬車道店」も、植物性ミルクを集約して展開。ますますバリエーションが増えている豆乳飲料と併せて陳列を行っている。
20年は、プラントベースミートの商品のバリエーションも増加している。ヘルシー志向の納豆や豆腐も増えているため、さまざまなテーマでの店頭訴求の可能性が広がっている。