ファッションロスをなくせ!アウトレットサイト「スマセル」、在庫完売させる仕組みとは

久保佳那
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世界で年間200億弱の洋服が捨てられているという「ファッションロス」。アパレル業界の課題であるこのファッションロスを解消し、SDGsにも貢献できるアウトレットサイト『SMASELL(スマセル)』に注目が集まっている。立ち上げの背景やサイトの特徴、今後の展望について、運営元のウィファブリック(大阪府)代表取締役である福屋剛氏に話を聞いた。

ファッションロス課題の顕在化と、SDGsの影響を受けて成長

スマセルサイトトップ
スマセルサイトトップ

 これまで有名ブランドは、自社商品を大幅に値下げして販売するとブランド価値を毀損すると考え、売れ残った洋服を廃棄してきた。しかし、2018年にイギリスで有名ブランドの大量廃棄が明るみに出ると、ユーザーが不買活動をするまでに発展。それ以降、ファッションロスはフードロス問題と同様に広く認識され、アパレル企業は商習慣を考え直す岐路に立っている。

 「ファッションロスの課題が明るみに出たことで、アパレル業界全体が商習慣を改めようという流れに入った。その後、SDGsの大きなうねりが世界的に起こったことがスマセル成長の大きな契機となった」とウィファブリック代表取締役の福屋剛氏は話す。

 最大98%引きで商品を購入できるアウトレットサイト『スマセル』。直近12年で国内外の有名ブランドが数多く出店するようになったという。

 「スマセルの特徴は商品ごとにCO2削減量が可視化されていること。削減量は洋服の組成や重さに応じて、廃棄処分をした際に排出されるCO2の量から算出している。さらに、1注文当たり10円が森林保全団体more trees(モア・トゥリーズ)に寄付される仕組み」(福屋氏)

 こうした情報を企業はSDGsの取り組みとして投資家に開示できるため、売上を最大化できるだけでなく企業価値を高める効果がある。

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