ローソンが急拡大する中国コンビニ市場で、6倍の店数を持つ美宜佳の戦略とは

ライター:牧野武文
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中国に行くと、「ローソン」「ファミリーマート」「セブン-イレブン」などの日系コンビニエンスストア(CVS)を見かけることが多い。しかし店舗数で見ると、この中で最多のローソンでも、中国国内では第6位の規模にすぎない。長年店舗数でトップだったのは「易捷(イージエ、Easy Joy)」(約2万8000店舗)で、ローソンの6倍以上に上る。

そして昨年11月、CVS大手の「美宜佳(メイイージャー)」が店舗数3万店を突破し、業界トップに立ったことを公表した。日系C V Sは大都市中心の出店戦略をとっているのに対し、美宜佳は地方都市を中心に店舗を展開し、かつ価格の安さを売りにしている。営業収入は店舗数が多いとはいえ、ローソンのおよそ3倍以上に上る。

日本のCVSに学び、成長続ける「美宜佳」

美宜佳は、広東省東莞市で誕生したローカル食品スーパー(SM)「美佳」を源流とする。同社はウォルマート(Walmart)やカルフール(Carrefour)などの外資系大型SMの参入により業績が悪化。そこで日本と香港のCVSを研究し、店舗面積・商品アイテムを大幅に縮小して、CVS業態に転換したという経緯がある。

日本のCVSが得意とするドミナント出店の手法も取り入れたことで華南地域ではトップシェアを誇るCVSに成長。その後中国全土に店舗網を広げている。現在は2027年までに

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