ウォルマート、2時間宅配サービスの最低注文金額を撤廃

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ウォルマートの「エクスプレスデリバリー」
注文を受けてから2時間以内に商品を届ける「エクスプレスデリバリー」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い需要が高まっている

 米ウォルマートは3月1日から、注文を受けてから2時間以内に商品を届ける「エクスプレスデリバリー」の最低注文金額を撤廃した。従来は最低注文金額を35ドルに設定していたが、より少額の注文にも対応する。

 エクスプレスデリバリーは2020年4月から一部店舗で試験運用していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が高まったことから、同年5月に本格展開を始めた。食品や日用品、玩具、小型家電などを注文でき、「パーソナルショッパー」と呼ばれる約17万人の専任スタッフが、注文を受けた商品を店頭からピックアップして利用者に届ける。7.95ドルまたは9.95ドルの通常の宅配料金のほか、10ドルの配達料が加算される。

 20年9月から始めた年会費98ドル(または月会費12.95ドル)の会員プログラム「ウォルマート+(プラス)」に入会していれば宅配料金は無料で、追加の配達料10ドルだけを負担すれば済む。ウォルマートプラスの会員については20年12月から、35ドルの最低注文金額が撤廃されていた。

 エクスプレスデリバリーは現在、米国内の約3000店舗で実施しており、全人口の70%近くをカバーしている。一方、配達料がかからない店頭受け取りとカーブサイドピックアップ(車に乗ったまま店舗駐車場で受け取れるサービス)は、引き続き35ドル以上の注文が必要となる。

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