食品強化型ドラッグストアはどう動く? 前編 コスモス薬品とクリエイトSD

ダイヤモンド・ドラッグストア編集部
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クリエイト外観

クリエイトSDHDは2024年5月期に調剤併設率50%をめざす

 クリエイトSDホールディングス(以下、クリエイトSDHD)の21年5月期(連結)業績は3期連続の増収増益となった。22年5月期からは調剤併設のスピードアップ、食品強化型店など多様な出店によるドミナントエリアの高密度化により、地域シェアアップに取り組んでいく。

 21年7月の通期決算説明会では成長戦略を明らかにした。

 「まず、店舗への調剤併設の推進加速がある。24年5月期に調剤併設率50%をめざしており、今期は過去最高の調剤薬局50店舗の出店を計画している。この達成により、調剤併設率も39.5%を見込む。これまで調剤併設は年間20~30店舗にとどまっていたが、今期以降50~60店舗へペースアップする。高齢化が進行するなかで、地域での医療ニーズがますます高まっている。また、薬剤師の採用・教育が従来に比べてやりやすくなっていることもあり、このタイミングで調剤併設推進加速に舵かじを切ることにした。次に既存店の競争力強化だ。このコロナ禍において、ライフスタイルや購買行動が大きく変化しており、『ワンストップ&ショートタイムショッピングの実現』に注力する必要があると考えている。これらの関連で、今期は32店舗の既存店改装を計画している。大型化のための増床増築、専門性強化としての調剤薬局の併設、より便利な業態とするための生鮮業態との協業を進めていく考えだ」(廣瀬泰三社長)。

 さらに、生鮮食品も強化する方向だ。

 「今後の生鮮食品の本格的な展開には、コンセッショナリーとのタイアップ、生鮮融合の大型DgSの出店も進めていく。子会社化したSMの百合ヶ丘産業(神奈川県)とは、改装により複合型店舗を実現していきたい。また、ゆりストアで製造する総菜を、近隣のDgSで販売する試みをこの6月からスタートさせた。実績を見ながら、配送エリアや取扱店舗の拡大を考えていく」(廣瀬社長)。

 「現在、われわれの競争環境は、同業のDgSのみならず、SM、ホームセンター、ディスカウントストア(DS)等を巻き込んだものになっている。さらに調剤専門薬局との競合も厳しくなっている。当社の考えとしては、前々期実施したSMや専門薬局へのM&Aのように業態を広げたかたちで、場合によってはDSも対象に入れ、状況を見ながら積極的に対応していきたい。この10月には業界大手同士の経営統合があるが、ここまで、独自の経営理念、手法も単独で、独自に成長してきたわれわれが、同じような規模の大型連携に動き出すことは、基本的には考えていない。ただし、当社がマジョリティになるかたちで連携できる可能性があれば、前向きに検討していきたいと考えている」(廣瀬社長)。

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