コスモス薬品代表取締役社長 横山 英昭 
いよいよ関東地区へ進出、2020年5月期中に郊外型店舗を出店する

2019/04/17 07:00
『ダイヤモンド・ドラッグストア』 2019年3月15日号掲載

 コスモス薬品の2019年5月期第2四半期業績は、売上高は対前期比10.2%の2983億7200万円、営業利益は同19.8%増の123億2700万円、経常利益は同16.5%増の134億9800万円、四半期純利益は同15.7%増の90億500万円と、2ケタ増収増益だった。
※2019年1月17日開催の決算説明会(2019年5月期第2四半期)の発言を抄録したものです

コスモス薬品代表取締役社長 横山英昭
よこやま・ひであき●1980年9月生まれ。2003年3月宮崎産業経営大学経営学部卒業。同年4月コスモス薬品入社。07年9月店舗運営部エリア長、08年9月店舗運営部上級エリア長、11年7月店舗運営部長、16年8月取締役店舗運営部長、17年8月取締役営業本部長兼店舗運営部長、18年6月代表取締役社長。

 「売上高は決算期変更以来28期連続の増収、営業利益、経常利益は2期ぶりの増益だが過去最高益を更新した。最近は業種、業態を問わず人手不足が深刻化しており、ドラッグストア(DgS)業界も各社に影響が出ているようだ。コスモス薬品はその影響が出てくることは早くから想定しており、前期のうちに対応に着手。他社に先駆けてパートタイマーの時給を大幅に引き上げた。それにより前期は人件費を中心に販売管理費(以下、販管費)は大幅に伸び、第2四半期業績発表時点で通期業績を下方修正するに至った。しかしながらいち早く対策を講じたことで深刻な人手不足には陥っておらず、積極的な新規出店を続けながら、今期の人件費、販管費の伸びは店舗数の増加率程度に抑えている。何事も先手必勝だと考えている。また、収益に関しては、年間100店舗ペースの積極的な新規出店の効果による売上増加、原価改善、接客の効果によって粗利益率が改善しており、営業利益は対前期比19.8%増を達成することができた。ちなみに既存店売上高は同2.5%増と堅調に推移した」

 「第2四半期末までに46店舗を出店した。地域別では、中部地区に7店舗、関西地区に13店舗、中国地区に6店舗、四国地区に5店舗、九州地区に15店舗を出店した。一方、黒字の売場面積1000㎡型店舗を競争力のある同2000㎡型店舗に建て替えており、このスクラップ&ビルド(S&B)による閉店は5店舗だった。近隣の土地にリロケーションしたり、同じ場所で建て替えて増床したりしている。他社はこのようなS&Bは実行していないと思うが、コスモス薬品は猛烈な勢いで行っている。これにより第2四半期末の店舗数は953店舗となった」

 「前期末から出店を開始した都市型店舗は1月17日現在、大阪府、広島県、福岡県に計5店舗ある。5月までには東京都渋谷区の広尾駅、中野区の中野駅の近くにオープンできる見込みだ。都市型店舗は売場面積50~100坪。医薬品と化粧品がメーンになる」

 「都市型店舗はあくまでも副業であり、郊外型店舗がコスモス薬品の本業だ。すでに千葉県、茨城県、埼玉県、神奈川県で立地調査を開始しており、今後、関東地区でも積極的に店舗展開していきたい。西日本地区同様に売場面積2000㎡型の店舗を主力にしていきたいが、人口が密集する関東地区ではそこまで大きな土地は確保できないだろう。だから敷地面積が小さければ2階建てのピロティ・タイプ(1階が駐車場、2階が売場)で土地を有効活用して、できるだけ大きな売場面積の店舗を出店していく。ピロティ・タイプの店舗については独自のノウハウがあるので集客力は問題ない。20年5月期中に関東地区に郊外型店舗を開店できるよう準備を進めていきたい」

 「今後も、日本の人口はもちろん、高所得者も関東地区に一極集中すると予想している。大きなビジネスチャンスが関東地区にはある。しかし、コスモス薬品は今まで都市型店舗の出店は考えてこなかった。それは毛沢東の理論である『農村から都市を包囲する戦略』に基づいて出店してきたからだ。しかし19年5月期末に1000店舗程度になり、都市を攻める体制は整ったと考えている。機は熟した。関東地区進出で、さらなる飛躍を遂げたい」

 

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