グーグルマップ上で圧倒的高評価をもらう店舗運営術

成田直人
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ストレスフリーな店内ができたら
「一手間」を加えて小さな喜びを積み重ねよう

  顧客がストレスを感じない店を作ることができたら、次に、店内回遊の各プロセスにどんな一手間を加えたら顧客が喜んでくれるのか?を考えてみましょう。

 例えば入店挨拶の際の一手間として、「アイコンタクトをする」というのが挙げられます。声が出るようになったら作業をする手を止めて、顧客の方をみて挨拶をする、というのが一手間です。何も大袈裟なことを考えずにちょっとした工夫程度で良いので検討してみてください。

 顧客は、いきなり「わぉ!!」と感動したりはしないものです。「おっ感じいいな」「この店いいかも」「あっすごい親切だな」「もう、この店最高!」とボディブローのようにじわじわ感動が高まっていくものなのです。小さな喜びを積み重ねていくことで、大きな感動を作ることができるわけです。

 先日も私はあるスーパーマーケットで鯛を刺身用に捌いてもらったのですが、そこでスタッフの方が頭と骨の活用方法を教えてくれました。そのため、私は自宅で鯛の刺身だけではなく、鯛出汁のしゃぶしゃぶも楽しむことができたのです。この一手間(おせっかい)が重要で、こうして私の記憶に残ります。各売場で働く一人ひとりがこの意識を持って働いたらとてつもない高評価の店になるでしょう。

 そして、レジや袋詰めするサッカースペースで「よろしければ口コミ投稿をお願いします」とQRコードを載せたPOPを設置すれば、口コミは集まっていきます。顧客が感動すれば感動するほど口コミを書く確率が上がります。「返報性の原理」が働き、良いことをしてもらったら良いことをしてお返ししようという気持ちになるものです。

 ぜひ今回ご紹介した手法を使って高評価の口コミがたくさん集まる店を作っていきましょう。この口コミは目に見えませんが確実に資産となります。一人ひとりの意識で店は変わり、顧客が集まる店を作ることができるのでみんなで力を合わせてアフターコロナで顧客に選ばれ続ける店を作っていきましょう。

 

なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。

 

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