アリババ、中国小売業大手のサンアートを子会社化、36億ドルを追加出資

2020/10/20 11:30
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

アリババが子会社化したサンアートのハイパーマーケット店内
サンアートはハイパーマーケット481店舗、食品スーパー3店舗を展開している

 中国EC(インターネット通販)大手のアリババグループは10月19日、中国小売業大手のサンアート・リテール・グループに約36億ドル(約3800億円)を追加出資し、子会社化すると発表した。

 サンアートは台湾小売業大手のルンテックスグループ(潤泰集団)とフランス小売業大手のオーシャングループの合弁会社だったが、アリババは2017年11月に両社との戦略的提携を発表。ルンテックスからサンアートの株式の約36%を取得した。

 アリババは今回、サンアートの株式の51%を保有しているA-RTリテールの株式の約71%をオーシャンから取得する。これにより、アリババのサンアートへの出資比率は72%に高まる。

 アリババは、生鮮食品スーパーの「盒馬鮮生(フーマーフレッシュ)」を展開するなど、オンラインとオフラインの融合による「ニューリテール(新小売り)」戦略を推進している。サンアートの子会社化により、同戦略をさらに加速させる。

 サンアートは「RTマート(大潤発)」「オーシャン(欧尚)」の店名でハイパーマーケット481店舗、食品スーパー3店舗を展開している(6月末時点)。2019年12月期の売上高は前期比0.5%増の1018億元(約1兆6200億円)、純利益は14.3%増の28億元(約440億円)だった。

 サンアートの店舗では、アリババが運営する食料品小売店向けのオンデマンド配送サービス「淘鮮達(Taoxianda)」、およびネットスーパー事業「天猫超市(Tmall Supermarket)」と提携し、商品の宅配を行っている。また、アリババの料理宅配サービスである「ウーラマ(Ele.me)」やEC物流基盤サービス「菜烏網絡(cainiao)」とも連携している。

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