22年4月15日号 流通相関図2022
エイチ・ツー・オー リテイリングとオーケーによる関西スーパーマーケットをめぐる争い、フジとマックスバリュ西日本の統合、マツキヨココカラ&カンパニーの誕生、カインズの東急ハンズ買収……。コロナ禍2年目も続く流通小売業界の再編。その背景には何が隠れているのか──。この1年の業界動向を相関図から読み解いていきます。
編集後記
今号は流通相関図特集です。毎年編集部員総動員で制作しています。私はEC・ネットスーパー軸を担当したのですが、改めてここ1年での大きな動きを実感しました。アマゾンをはじめ大手ECのプラットフォームに乗るSMがある一方、スタートアップ企業やフードデリバリー事業者と提携して、注文後30分程度の短時間で商品を届けるクイックコマース(Qコマース)に参入するSMもあります。 とくに最近目にとまるのがQコマース事業者のサービス拡大スピードの速さです。スタートアップ企業のOniGO(東京都)によると、利用者は回数を重ねるにつれて1回当たり注文金額が伸びる傾向にあるそうで、着実に新たな買物手段として定着しつつあると感じています。
(大宮)
今更ですが、ドラッグストア(DgS)での買物にはまっています。地方出身の私としては、DgSといえばとにかく広くて何でも売っている店、というイメージでした。上京して以降は駅前の、売れ筋だけを揃えた小さい店舗にしか出会う機会がなく、少し寂しく感じていました。 ところが、コロナ禍で都内でも広さと品揃えを強みとした店舗が増えてきました。調剤の待ち時間で日用品や食品を購入する使い方が便利で、つい足が向いてしまいます。店内はいつも混んでいて、レジに並ぶお客のカゴを見ても純粋にDgSとして利用しているお客は少なそうです。「何でも買える」ことの集客力はやはり強いのだなと実感しています。
( 若狭)