イオン、フジと資本業務提携、最大15%の株式取得

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 イオンは10月12日、中四国が地盤のフジ(愛媛県松山市)と資本業務提携すると発表した。

 フジは四国と広島・山口両県で総合スーパー、食品スーパーを96店舗展開している。一方、イオンは2019年3月にグループの食品スーパー、マックスバリュ西日本(広島市)、マルナカ(香川県高松市)、山陽マルナカ(岡山市)の3社を経営統合する予定。グループの食品スーパーとフジとの提携によって、2021年以降に売上高1兆円の事業連合体を目指す。18年2月期のフジの連結売上高は2985億円、マックスバリュ西日本など3社の売上高は合計で5715億円。

 イオンは19年2月をめどにフジの既存株主から発行済み株式総数の最大で15.0%を取得する。また、フジはマルナカと山陽マルナカを吸収合併するマックスバリュ西日本の株式を19年3月以降にイオンから取得する予定。取得する株式数については今後協議する。

 イオンとフジは提携推進チームを立ち上げ、商品の共同調達や中四国限定のプライベートブランド商品の開発、物流センター・食品加工センターの機能整理、資材・備品などの共同調達、バックオフィス業務の統合、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの共同利用などについて協議する。両社グループ間で役員を相互派遣することも検討する。

 中四国でフジと競合するイズミ(広島市)は18年4月、セブン&アイ・ホールディングスと業務提携で合意している。

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