6000坪に驚きの品揃えが満載!大阪、ハンズマン松原店の売場づくりを 徹底解説!

取材・文:植芝 千景 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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九州地方で11店舗のホームセンター(HC)を展開するハンズマン(宮崎県/大薗誠司社長)が10月12日に「ハンズマン松原店」(大阪府松原市:以下、松原店)をオープンし、関西に初進出した。ユニークな店づくりで熱烈な支持を集めるハンズマンの大阪における店作りに迫る。

ハンズマン松原店外観

ハンズマン松原店

〒580-0015 大阪府松原市新堂4-1139
電話:072-332-3715
近畿日本鉄道南大阪線「高見ノ里」駅より徒歩11分

売場面積と品揃えは同社最大を誇る

 松原店は、10月9日にオープンした商業施設「イオンタウン松原」内に出店した。ハンズマンの新規出店は11年ぶりで、九州外への出店は初となる。

 松原店は近畿日本鉄道南大阪線「高見ノ里」駅より徒歩11分、阪神高速道路14号松原線「喜連瓜破(きれうりわり)IC」から国道309号線を南にクルマで10分の場所に位置する。半径15㎞以内には約350万人が居住し「商圏人口は既存店で売上が最も大きい店舗の約5倍にあたる」(大薗社長)。また、大阪市の中心街からクルマで20分、京都市、神戸市、和歌山市、奈良市からもクルマで1時間程度という立地のよさから大薗社長は、「大阪府内にとどまらず、近畿圏全域を商圏として見込んでいる」と話す。

 今回オープンした松原店の売場面積は、ハンズマン最大となる約6000坪。商品数は、既存店より5万SKU多い約28万SKUを揃える。この圧巻の品揃えはハンズマンの大きな特徴のひとつだ。同社には年間約2万件もの要望が届き、それに応え続けた結果、既存店では23万SKUを品揃えするようになった。

 松原店では、それに加え、色違いやサイズ違いなどを取り揃えている。

 さらに大薗社長は「現在は九州のお客さまの要望に沿った商品の品揃えとなっている。今後は大阪のお客さまの要望をお聞きし、地域特性に合った商品構成にしていく」と意気込んでいる。松原店の売場には40万SKUを品揃えできる余地を残しているという。

 ちなみに、松原店の開店は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初予定よりも約2年遅れた経緯がある。しかし、大薗社長は「そのおかげで4年間をかけて人材採用に取り組め、さらには丁寧な教育を行うことができた」と話す。

 ハンズマンは「手厚い接客」をすることで知られており、同社の従業員は週に2回実技研修を受け、実際に商品を使うことで、商品の特徴を把握。使用体験で得た実感を接客に生かしている。松原店では従業員を既存店より100人多い200人配置。うち70人は既存店でハンズマン流の接客を学んでいる。松原店に関しては今後さらに採用を活発化していく考えだ。

7割は死に筋商品でも「在庫コストは販促費」

 売場を見ていこう。

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取材・文

植芝 千景 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

同志社大学大学院文学研究科(国文学専攻)修了。関西のグルメ雑誌の編集部に所属後、ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。日本酒、特に関西の地酒好き。趣味は、未知のものを食べること。「口に入れてから考える」ことをモットーに、日々さまざまな食べものを味わっている。

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