食品小売で一気に進む!競争に巻き込まれない新しいPB戦略とは?
大手チェーンも価値訴求を強化中
足元では、これまで競争型の低価格 PBの展開に力を入れてきたチェーンも価値訴求型の商品開発に乗り出している。
西友(東京都/大久保恒夫社長)は、バイヤーによる「目利きのブランド」と位置づける生鮮ブランド「食の幸」を23年4 月にスタート。西武・セゾングループ時代から活躍するベテランバイヤー主導のもと、「おいしさ」を軸とした産地開拓、商品開発をすすめている。さらに24年4月には、高付加価値型の新たなセレクト商品の投入を予定するなど価格訴求から脱却する動きを見せている。
国内で圧倒的な存在感を誇るトップバリュも、23年に実施したリブランディング後は価値訴求型の商品開発に力を入れ始めており、MZ世代にニーズを想定した商品を続々と投入中だ。調達力や販売力、人材の豊富さを強みとする大手チェーンが価値訴求型の商品開発に踏み込んでいけば、脱競争PB自体の在り方が変わっていくかもしれない。
本特集では、それぞれ強いPBを持った国内の有力小売を取材・調査している。 M&Aか、取引先の開拓・深耕か、既存商品の磨き込みか、それともさらなる技術革新か。自社にとって最適な脱競争PBとはどのようなものか、検討する材料になれば幸いだ。
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