オイシックスがチョーヤと梅のアップサイクル商品開発 スーパー、コンビニでも販売する理由とは

中原 海渡 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
Pocket

チョーヤ梅酒がアップサイクル商品に目をつけた理由

「梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ」を盛り込んだお菓子
「梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ」を盛り込んだお菓子

 「梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ」の製造は、JA紀南が行う。チョーヤ梅酒が梅酒の製造に使用したJA紀南に戻し、そこでドライフルーツに加工してつくられる。従来、使用済みの梅の一部は家畜の飼料や農作物の肥料に使われるが、チョーヤ梅酒はその梅を有効利用したいという思いがあったようだ。

 チョーヤ梅酒の企画広報推進部次長の森田英幸氏は、「当社としては生産者が一生懸命つくった梅を、梅酒の製造に使ったあとも生かしたいという気持ちが強かった。そんな折、JA紀南さんからオイシックスさんを紹介してもらい、協業のもとアップサイクル商品化する運びとなった」と、共同開発に至った経緯を話す。

 続けて「(もともとは中国由来の植物である)梅の実を食べる日本独自の文化を大事にしたい。梅酒産業の活性化にもつながればいい」と森田氏は思いを語る。

1 2

記事執筆者

中原 海渡 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

神奈川県出身。新卒で不動産仲介業の営業職に就き、その後ライター/編集職に転身。

2022年10月に株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。ダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集部記者として記事執筆・編集を行う。

趣味は音楽鑑賞(ポップス/ロック)と、最近はレコード&カセット収集。フィジカルメディアが好きで、本も電子書籍より実物派。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態