2022年冬~春の精肉売場 原価高騰に負けずに「圧倒的な利益部門」にする方法
アメリカ産牛肉やタイ産鶏肉など低価格訴求の支えとしてきた輸入肉の価格高騰の影響を受ける食品スーパー(SM)の精肉部門。今こそ価格だけに頼らない提案方法で付加価値を訴求し、安定的に収益を確保できる部門に成長するべきだ。その具体的な方法について解説する。
野菜を豊富に摂れる「切り落とし」を使った提案
新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んでいた経済活動が徐々に回復するなか、需要の拡大により、精肉部門ではアメリカ産牛肉や、タイ産鶏肉などの価格が高騰し、精肉部門の商品原価を押し上げている。原料の価格高騰と、その背景にあるエネルギーや肥料・飼料の相場高も、短期的に好転することは見込めない状況だ。
ほとんどのSM企業は、現在のような状況になることはすでに織り込み済みで、対策は万全だと思うが、こういう状況だからこそ精肉部門は「“とりあえず”の利益貢献部門から、“圧倒的な”利益の柱となる部門」となり、着実に店を支えられる存在に進化するべきだ。
では、精肉部門ではどのような提案を進めていくべきか。これから新年を迎え、暦の上では寒中の時期に訴求するべき重点商品は、「切り落とし商品」だ。

精肉部門の主力商品とも言える商品で、ここ最近は、野菜を一緒に摂取できる、健康志向にも対応したメニューの提案が広がっている。たとえば春・夏向けの商品では、精肉を使ってボリュームを出したサラダ「おかずサラダ」などがあった。
さらに、そのおかずシリーズの第2弾として
1 2
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2025/02/27
2025年夏、総菜の売場づくりを徹底解説! -
2025/02/27
精肉25年夏の販売政策提案!インフレ「焼肉離れ」を乗り越える方法とは何か -
2025/02/26
盆商戦を勝利に導く!25年夏、鮮魚部門の商品政策提案! -
2025/02/26
25年夏の青果販売政策を徹底解説 -
2025/02/07
出店余地拡大にらむ戦略フォーマット!アルビスの300坪小型店のベールをはがす -
2025/02/07
オーケーVS ライフVS 万代 関西・高井田エリア調査で分かった3 社繁盛の理由
この連載の一覧はこちら [133記事]

関連記事ランキング
- 2025-03-03ヨークベニマルがIY跡地に”渾身”の新旗艦店!「西ノ内店」の売場を速報!
- 2025-03-13アークランズ、ロピアと業務提携 食品スーパーのFC事業を開始
- 2025-02-26ホームセンター敷地内の小型単独店! 「ロピア橿原店」の売場を解説
- 2025-03-10ストアオブザイヤー2025、4~6位にはサミット、ライフ、ロピアの話題店!
- 2025-03-10ストアオブザイヤー2025、7~10位を発表! 万代、ドンキの注目店が入賞
- 2025-03-08ストアオブザイヤー2025、マミーマートの注目フォーマットが2位に!
- 2025-02-20節約志向が追い風、ロピアとトライアルが好調=2024年の小売業を振り返る
- 2025-03-10ストアオブザイヤー2025、11~15位を発表! 東急ストア、原信などランクイン
- 2025-03-11ストアオブザイヤー2025、16~20位 トライアル、ベルクスなど入賞
- 2025-02-22歴史的相場高を乗り越える!オーケー、サミット、イオンらの精肉で価値を創る方法とは