カルフールが変革をめざす「デジタル・リテール」、そのビジネスモデルとは

リテイルライター:太田美和子
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カルフール・フラッシュ10/10
積極的にDXを推進するカルフールが21年11月にオープンしたレジなし店舗「カルフール・フラッシュ10/10」

 世界的小売グループのカルフール(Carrefour)のアレクサンドル・ボンパール会長兼CEOは、「わが社を、『EC機能を持つ伝統的な小売企業』から『デジタル・リテール企業』に変身させたい」とデジタル戦略を発表した。

 カルフールのいう『デジタル・リテール企業』とは、既存の事業運営から新たな価値創造に至るまであらゆる事業活動の中心にデジタルとデータを据える企業のことである。2026年までにビジョンの達成をめざし、水面下ではさまざまな改革が進行中である。

 今回は、DX推進中のカルフールが顧客接点で最近取り組んでいる3つの実験について紹介したい。

 1つめは、次世代型店舗の実験店「カルフール・フラッシュ(Carrefour Flash)10/10」である。21年11月24日にパリ市内にオープンしたレジなしコンビニエンスストアである。

 レジなし店舗自体はもう珍しくはない。同グループでも、21年9月にドバイに「カルフール・シティ・プラス(Carrefour City+)」をオープンした。しかし、「カルフール・フラッシュ10/10」は、「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」や「カルフール・シティ・プラス」などのレジなし店舗とはやや仕組みが異なる。

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