ヨーロッパでも中華系EC が勢力拡大の理由と戦略

文:リテイルライター:太田美和子
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 欧州37カ国のEC売上総額は6940億ユーロ(約111兆円)と推計される。これは小売売上総額の15%弱にあたる(2023年・チャネルエンジン調べ)。EC先進国である韓国(同28.0%)や中国(同27.2%)には水をあけられているが、それでも大きな市場規模であり、しかも拡大を続けている。

 EC売上金額の上位5カ国は、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアだ。この5カ国で同売上総額の約86%を占める。なかでもマーケットプレイスの売上は大きな割合を占める。

 英国で利用頻度の高いマーケットプレイス上位は、アマゾン(Amazon)、eベイ(eBay)、エツィ(E tsy)、アルゴス(Argos)。フランスでは、アマゾン、アリエクスプレス(AliExpress)、Cディスコント(Cdiscount)、eベイ。ドイツでは、アマゾン、eベイ、オットー(Otto)、ティームー(Temu)。スペインではアマゾン、エル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)、アリエクスプレス、ティームー。そして、イタリアではアマゾン、ティームー、アリエクスプレス、エツィである。

 このように、英国のアルゴス、

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