止まらないM&Aで上位寡占進むホームセンター業界市場占有率2023

高浦佑介 (ダイヤモンド・ホームセンター編集長)
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市場占有率1280

ホームセンター(HC)の2021年度の市場規模は対前期比1326億円減の4兆1360億円となった。コロナ特需で大幅増となった20年度からの反動減に苦しんだが、4兆円市場を2年連続で維持した。一方、生き残りをかけたM&A(合併・買収)は止まらず、上位寡占が進んでいる。

市場規模は縮小も4兆円を堅持

 HC業界には「特需一発反動2年」といわれる格言がある。これまで消費増税の駆け込み需要や東日本大震災後の復興需要といった特需が発生したときに、その1年は業績が潤うが、その後2年間は反動減で落ち込むという現象をさす。

 この格言を今のHC業界に当てはめると、20年度はコロナ禍の巣ごもり需要により、かつてない追い風を受け、各社が好業績を残した。それに対して、21年度はその反動減の1年目で、上場HCのほとんどが減収となった。

カインズ
生き残りをかけたM&A(合併・買収)は止まらず、上位寡占が進んでいる。

 『ダイヤモンド・ホームセンター2022年8月15日号』によると、21年度のHC市場規模は4兆1360億円だった。1000億円以上の大幅減となったが、4兆円市場を堅持し、コロナ禍前よりも高水準を維持している。なお、総店舗数は前年度から36店舗増加し、4888店舗となった。

 対照的に、

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記事執筆者

高浦佑介 / ダイヤモンド・ホームセンター編集長

2010年東京大学文学部卒業、12年同大学院修士課程(社会心理学)修了。14年ダイヤモンド・リテイルメディア入社。『ダイヤモンド・チェーンストア』誌の編集・記者を経て、19年4月より現職。

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