中四国9県各トップ5ランキング 経営統合でMV西日本急拡大!イズミ、フジも勢力伸ばす

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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マックスバリュ西日本が急浮上、資本提携や経営統合、M&Aが相次ぐ!

 中国・四国地方では、M&A(合併・買収)や資本提携によって事業規模を拡大し、スケールメリットやシナジー効果を追求する動きが活発化している。

 大きな動きがあったのが、イオン(千葉県)傘下の食品スーパー(SM)企業、マックスバリュ西日本(広島県)だ。同社は、2019年3月にマルナカ(香川県)と山陽マルナカ(岡山県)を経営統合し、完全子会社としている。これにより、連結営業収益5400億円超の企業グループが誕生した。今後はグループ内でプロセスセンターを有効活用し、生鮮食品や総菜の商品供給能力を拡充させるとともに、スケールメリットを生かした共同販促の強化や商品調達コストの削減などに取り組むとしている。

 18年10月にイオンと資本業務提携を締結したフジ(愛媛県)は、19年5月にマックスバリュ西日本の発行済株式の7.6%を取得するなど、イオングループとの提携を深める一方で、中国・四国エリアの地場SMの取り込みにも積極的だ。19年3月に、子会社フジマート(広島県)が三和ストアー(広島県)から3店舗を承継したほか、20年1月にニチエー(広島県)、4月にサニーTSUBAKI(愛媛県)を相次いで完全子会社化している。

 丸久(山口県)、マルミヤストア(大分県)、マルキョウ(福岡県)を傘下に収めるリテールパートナーズ(山口県)の動向にも注目が集まっている。マルキョウを統合した17年以降、大きなM&Aは見られていなかった同社だが、18年12月にアークス(北海道)、バローホールディングス(岐阜県)とともに「新日本スーパーマーケット同盟」を結成。地場商品や産地情報の共有、共同販促の実施、限定商品の開発など、地域を超えたシナジーの創出をめざす構えだ。

 中国および九州地方で総合スーパー(GMS)やSMを展開するイズミ(広島県)は、19年11月、香川県を中心にSMを展開するマルヨシセンター(香川県)と資本業務提携を締結。同社を持分法適用会社としている。

地域別動向&ランキング 中国・四国
単位=百万円、%
HD=ホールディングスUFI連合=ユニー・フジ・イズミヤ連合
※ローソン山陰は2020年3月1日付でローソンに吸収合併
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