実録!働かせ方改革(2) 働くママが7割の職場、“仲良しコンビ”を組んで残業大幅削減

神南文弥(じんなん ぶんや)
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相性が合うまで、コンビを変え続けるのも重要

 今回の大きなポイントは2人がコンビを組んで仕事をするところにあるが、この事例から私が導いた教訓を述べたい。

ここがよかった①
コンビを組んで効率化を図る

  残業を大幅に減らすには、何らかの仕組みをつくる必要がある。個々の社員に「残業を減らすように」と指示をしたところで、限界がある。それぞれがバラバラに取り組むのではなく、組織として力を注ぐのが大事なポイントだ。今回の事例は、そのヒントになりうるものだろう。2人がほぼ同じ仕事を同一の進め方ややり方で対応するから、何かがあったときに互いが「代替」となり、お互いの時間を融通し合うことができる。

 残業を大幅に減らそうとする場合、可能な限り、同じ仕事をするコンビをつくることだ。その繰り返しで、やがては社内にコンビを組む人たちが増える。このような人たちが増えるほどに、業務の共有化や効率化が進み、残業だけでなく、有給消化や休業、退職などへの対処にも迅速にできるようになる。職場の雰囲気もよくなっていくのではないだろうか。労働生産性の向上にもつながるはずだ。

 

ここがよかった②
相性が合うまで、組む相手を変え続ける

 コンビを組む場合、互いの性別や年齢、入社年次、仕事の経験、仕事力などがある程度、バランスが取れているのが望ましい。さまざまな事情で上手くいかない場合、組む相手を変えて、新たに試みるべきだ。継続することが、大切なのだ。その姿勢がブレていなければ、いずれは社内に業務効率化の文化が浸透し、コンビを組んで仕事をしようとする風土になる。

 2人で同じ仕事をするならば、意識し合い、支え合いながらも刺激になり、いい意味で競い合うようにもなるかもしれない。少々の意見の違いなども生じるだろうが、意識は高まっていくはずだ。これもまた、大切なことだろう。本来、会社員は組織人なのだから、常に共有の意識を持ち、力を注ぐべきなのではないだろうか。

 

神南文弥 (じんなん ぶんや) 
1970年、神奈川県川崎市生まれ。都内の信用金庫で20年近く勤務。支店の副支店長や本部の課長などを歴任。会社員としての将来に見切りをつけ、退職後、都内の税理士事務所に職員として勤務。現在、税理士になるべく猛勉強中。信用金庫在籍中に知り得た様々な会社の人事・労務の問題点を整理し、書籍などにすることを希望している。

連載「私は見た…気がつかないうちに部下を潰した上司たち」はこちら

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