第1回『Slack(スラック)』を使ってみよう!
AI、IoT、クラウド、ビッグデータ…とりあえず調べてみたけどよくわからない。結局うちのビジネスで何の役に立つの?という人向けの新連載。東急ハンズ(東京都/木村成一社長)、メルカリ(東京都/山田進太郎会長兼CEO)でCIO(最高情報責任者)を務めた長谷川秀樹氏に、デジタルを使って今すぐ実践できることをかみ砕いて解説してもらう。
チャットだけじゃない!
スラックのすごいところ
「Slack」って何?という方も多いかもしれません。ちょっと知っている人は「ああ、チャットができるやつね」という感じでしょうか。
写真のようなアプリで、ビジネスのコミュニケーションツールとして使われることが多いです。プロジェクトごとにチャンネル(部屋)をつくることができ、チャットを通じて議論を進めることができます。
「チャットならメールでええやん」と思う方も多いでしょう。しかし、スラックは「オンライン会議室」なんです。
よくある伝統的な会社では、重要なプロジェクトの議論など、参加できる関係者全員を集めて会議をします。「キーパーソンになる人たち全員が揃うのは2週間後だからこの日に会議をして、次は1カ月後に…」というのもよくみる光景です。
スラックを使うとこのスピードが格段に速くなります。プロジェクトの参加者だけが議論に参加できるチャンネルをつくれば、物理的にその場に居合わせていなくても、会議を始めることができます。
しかも、パソコン、スマホ、どちらでもOK。ほかの会議中や移動中でも簡単にチームメンバーの意見を見たり、書き込んだりすることができます。検索機能もあるため、過去の記録も簡単に探せます。
スマホでは、アプリをダウンロードして、メールアドレスを登録すれば、今すぐ開始できます。パソコンからは、スラックのホームページ(写真)からメールアドレスを登録するだけです。デスクトップアプリも便利です。
なんと、基本的な機能はタダで使えます。まだ使ったことがない人は、このQRコードからダウンロードしてみてください。
私が以前勤めていたメルカリは「スラック至上主義」と呼んでいいほど、スラック上で仕事を進めています。複数のプロジェクトを同時に走らせることで、びっくりするくらい生産性が上がります。
それだけではありません。デスクワークをするとき、異なるシステムをたくさん立ち上げていませんか。メールはアウトルックで、経費精算は○○というシステムで、勤怠管理はまた違う、などなど。これが1つで済めばどうでしょう。
ちょっと上級な使い方ですが、「インテグレーション」という機能を使えば、これらすべてをスラック上で完結させることができます。
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