第5回:意外と簡単!? AIを使ってみよう

解説=長谷川秀樹(ロケスタ代表)
文=高浦佑介(『ダイヤモンド・ホームセンター』誌)
Pocket

「AIとは何か?」みたいな話は専門家に任せ、ここでは意外と簡単に実践的に使うことができるAIについて紹介します。手近にあるAIをどんどん使っていきましょう。

誰でも使えるAIの「民主化」

AI チャットボットイメージ
チャットボットは簡単で、かつ、有用なのでAI活用の入門に向いているという。i-stock/:B4LLS

 AIというと、莫大なお金がかかるというのが少し前までの常識でした。専門知識を持った、年収数千万円のAIエンジニアを雇ったり、ITベンダーに巨額の報酬を支払う必要がありました。

 ところが、最近は一般ビジネスマンでも使うことができるようになってきました。まさに、AIの「民主化」の流れが急速化しています。これはAIに限らず、Linuxサーバーなど、デジタル分野全体で起こっている流れです。

 AIの民主化の象徴的な事例の1つが、メルカリの「HAYASHI」くんです。これはメルカリの新入社員で、プログラミングの経験がなく、AIや機械学習についても素人の女の子が、3カ月でつくったチャットボットです。

 このチャットボットは、連載の第1回で紹介した社内共有アプリ「Slack」上に存在し、印刷や経費精算のやり方、翻訳の依頼方法など、これまで人が質問に答えていたことをHAYASHIくんが返答してくれるというものです。Google社が提供する無料のAIエンジン「Dialogflow」を用いて、さまざまなパターンの会話を学習させてAIを育成しています。

 HAYASHIくんに限らず、チャットボットは簡単で、かつ、有用なのでAI活用の入門に向いていると思います。「ユニクロ」も問い合わせにチャットボットを使っています。

 最近は、電話で問い合わせるのが嫌という人も増えており、小売企業としては、電話だけでなく、チャット対応も問い合わせの選択肢に加えていく必要があります。それも、いつまでも人間が対応していたら生産性が上がらないままなので、AIに置き換えていくべきです。

Dialogflow
メルカリではプログラミング未経験の新入社員が「Dialogflow」を活用して3カ月でチャットボットをつくった

1 2

人気記事ランキング

© 2021 by Diamond Retail Media