画像生成AI「通義万相」発表=アリババ

時事通信社
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中国電子商取引(EC)大手・アリババ集団(浙江省杭州市)のクラウド部門であるアリババクラウド(阿里雲)は7日、人工知能(AI)画像生成モデル「通義万相」を発表した。(i-stock/Robert Way)

  【上海時事】中国電子商取引(EC)大手・アリババ集団(浙江省杭州市)のクラウド部門であるアリババクラウド(阿里雲)は7日、人工知能(AI)画像生成モデル「通義万相」を発表した。上海市で開幕中の「世界人工知能会議」で明らかにした。

 アリババクラウドによると、通義万相は中国語や英語のテキストによる指示に応答し、水彩画や油彩、アニメーション、スケッチなど多様な画像を生成できる。独自の大型モデル「Composer」を利用して開発し、画像出力を細かく制御できるという。中国の顧客企業にベータ版を提供し、テストを進めている。

 同時に、言語や視覚、音声領域での複雑な専門的なAIタスクを支援する汎用(はんよう)フレームワーク「モデルスコープGPT」も発表。企業や開発者は無料で利用でき、多言語ビデオの開発など高度なAIタスクが実行できる。

 アリババクラウドは4月にAI言語処理モデル「通義千問」をリリースした。将来的にはアリババ集団の多様なビジネスと統合させ、ユーザー体験を向上させるという。これまでにフィンテックやエレクトロニクスなど幅広い分野の企業から30万件を超えるベータテストの依頼が寄せられている。

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