良品計画、通期営業利益予想を40億円引き下げ 前期比8.5%減の300億円に

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無印良品もロフトも、元はセゾングループだった
2023年8月期の連結業績予想を従来から40億円引き下げ、前期比8.5%減の300億円とした。

 「無印良品」を展開する良品計画は4月13日、2023年8月期の連結業績予想を従来から40億円引き下げ、前期比8.5%減の300億円とした。原材料高や円安の影響を受け、従来の増益予想から一転、減益となりそうだ。

 原材料高と円安の影響を受け、営業総利益が想定以上に低下し、23年8月期上期(22年9月〜23年2月)の営業利益が計画を下回ったことが下方修正につながった。売上高に当たる営業収益の通期予想は前期比17.9%増の5850億円に据え置いたが、純利益予想は27億円引き下げ、24.3%減の186億円とした。

 同日発表した23年8月期上期連結決算は、営業収益が前年同期比15.9%増の2833億円、営業利益が46.0%減の101億円、純利益が50.2%減の73億円だった。海外事業は好調に推移したが、国内事業が大幅な減益となった。

 国内事業の既存店売上高(ネット通販を含む)は6.0%減と苦戦した。値上げの影響で客数が減少したほか、客単価も落ち込んだ。生活圏の食品スーパー隣接店を中心に積極的な出店を実施した効果で、全店売上高は伸びた。ローソンで無印良品を取り扱う店舗が増えたことも売上増につながった。国内事業の営業収益は11.5%増の1679億円、営業利益は37.8%減の134億円だった。

 海外では、東アジア、東南アジア・オセアニア、欧米が揃って増収増益となった。海外事業の営業収益は22.9%増の1153億円、営業利益は約1.5倍の181億円だった。円安などで国内から海外事業会社への商品供給にかかる貿易費用が膨らみ、グローバル販管費他が61億円増加したことも、連結ベースでの減益要因となった。

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