【イオン】GMS事業の再構築検討、マイカルなど合併か

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 イオンが来春にも総合スーパー(GMS)事業の統合を行い、店名をイオンに統一するとの報道が相次いでいる。こうした報道を受けイオンは「現在、GMS事業の再構築について検討を行っていることは事実ではありますが、現時点で、正式に決定している事実はありません」とのコメントを発表した。

 報道内容は、「ジャスコ」を運営するイオン傘下の主力子会社イオンリテールが、「サティ」の店名でGMSを展開するマイカルとカルフールから店舗を引き継ぎ「イオン」の店名で運営しているイオンマルシェの両社を吸収合併、店名を「イオン」に統一するというもの。

 イオンは2001年に経営破綻したマイカルの再建スポンサーとなり、その後同社を子会社化したが、本部機能などは残っており、統合すれば間接部門コストの削減などが期待できる。また、01年8月にジャスコからイオンに社名変更してから丸9年が経ち、イオンの名前が消費者に浸透してきたという判断もあるようだ。

 今年3月末現在で、イオンリテールは248店舗、マイカルは91店舗、イオンマルシェは6店舗のGMSを運営しており、3社を統合すればGMSの店舗数は350店舗近くになる。そのほか、国内では子会社のイオン北海道、イオン九州、琉球ジャスコが「ジャスコ」の店名でGMSを運営しているが、これら子会社は統合せず、店名のみイオンに変更するものとみられる。

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