三井不動産、久屋大通パークでバーチャル施設との連携実験、NTTコムと

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久屋大通公園と園内の商業施設をバーチャル空間に再現した画像
久屋大通公園と園内商業施設の8店舗をバーチャル空間に再現、リアル店舗との相互送客などを図る

 三井不動産は6月3日、名古屋市栄地区の久屋大通公園と商業施設を一体化した「Hisaya- odori Park(久屋大通パーク)」で、リアル店舗とバーチャル店舗をデータ連携させる実証実験を始めた。NTTコミュニケーションズと共同で行う。

 同日、インターネット上にバーチャル施設「Hisaya Digital Park(久屋デジタルパーク)」を開設した。公園内のリアル店舗とバーチャル店舗の位置情報データ、来店データなどを統合的に分析し、周辺エリアの回遊性の向上やリアル店舗とバーチャル店舗の相互送客などを図る。

 三井不動産は、久屋大通公園内に24棟の施設を設置し、飲食・物販を合わせて35店舗が出店する商業施設「RAYARD Hisaya- odori Park(レイヤード久屋大通パーク)」として2020年9月に開業した。同社は名古屋市から指定管理業者に選定され、公園と商業施設を久屋大通パークとして一体管理・運営している。

 全長約900メートルにわたる久屋大通パークをバーチャル空間に再現した久屋デジタルパークには、8つの店舗が出店する。高精度カメラで撮影した映像を活用、VR(仮想現実)技術を使ってリアル店舗と公園内の風景を忠実に再現した。

 今後はバーチャル空間を活用したイベントなども検討しており、リアルでのイベントと連携して、公園周辺や栄エリアのにぎわいを創出することを目指す。実証実験は年末まで続ける予定だ。

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