神戸物産、AIで品切れ検知、次世代型実験店を8月オープン

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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業務スーパー上野広小路店。コンパクトな店の中に激安商品がぎっしりと並べられている
AI(人工知能)などを活用した次世代型の実験店舗を8月にオープンする。(写真は別店舗)

 「業務スーパー」をフランチャイズ展開する神戸物産は、AI(人工知能)などを活用した次世代型の実験店舗を8月にオープンする。品切れの検知やレシピ提案などにAIを使い、顧客満足度の向上につなげる。

 実験店は8月26日に開業する直営店の「業務スーパー天下茶屋駅前店」(大阪市西成区、売り場面積約879平方メートル)で、ソフトバンクなどが企画・開発したソリューションを導入する。

 陳列棚の映像をAIカメラで解析し、品切れを自動検知した上で店舗従業員に知らせる。欠品の防止や業務量の削減を期待できる。

 また、タブレット端末を取り付けたショッピングカート「レコメンドカート」を導入。利用客が商品のバーコードを読み取ると、ソフトバンク傘下のヤフーのビックデータや神戸物産が保有するデータなどを基に、おすすめ商品やレシピをタブレットに表示する。

 バーコードを読み取った商品をカートに入れると、カート内の商品をタブレットに一覧表示できる。買い物金額の合計が一目で分かる上、レジと連携させるとセルフレジとしても利用できるようになり、レジに並ばずに精算できる。

 このほか、入店人数やレジの待機人数、精算にかかる時間などをAIで分析し、レジの稼働台数と従業員の配置の判断に役立てる。来店客の動線分析、デジタルサイネージを見た人の属性分析などの取り組みも順次実施する予定だ。

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