丸魚が七変化!? ベイシア新業態「Foods Park」の鮮度を”創り出す”商品づくりの妙

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ベイシア(群馬県/相木孝仁社長)は20221118日、栃木県大田原市に「ベイシア Foods Park 大田原店」(以下、大田原店)をプレオープンした(グランドオープンは1123日)。同店は、ベイシアの新業態「Foods Park」の第1号店だ。その戦略やいかに――。

ベイシア Foods Park 大田原店
ベイシア Foods Park 大田原店

「鮮度」への期待とコロナ禍の変化を反映

 ベイシアはこれまで、「ベイシアスーパーセンター(SuC)」を中心に、「ベイシアスーパーマーケット」「ベイシアフードセンター」「ベイシアマート」の4業態を展開してきた。Foods Parkはこれらに続くベイシア5つ目のフォーマットとなる。

 ベイシアはなぜ新業態の開発に取り組んだのか。Foods Park開発の背景の1つが、お客の「鮮度」に対する期待の高まりだ。209月の消費者調査によると、お客はベイシアに対して「新鮮さ」を求めていることがわかったという。

 加えて、コロナ禍では密を避けるためにショートタイムショッピングをする傾向にあるほか、簡便志向も高まった。こうした背景から、生鮮食品の仕入れ方法の見直しや売場の適正化、総菜や冷凍食品を中心とする簡便志向への対応など、さまざまな取り組みを結集させた食品強化型のフォーマットがFoods Parkだ。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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