早くも関西エリアに定着? 大阪府和泉市にオープン「ロピア和泉中央ビバホーム店」を解説!

矢野清嗣
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ロピア(神奈川県/高木勇輔代表)は2022年7月29日、大阪府和泉市に「ロピア和泉中央ビバホーム店」(以下、和泉中央店)をオープンした。22年に入ってからは「神戸岩岡店」「兵庫三田店」「新長田店」に続く、関西5店舗目の出店となる店舗だ。初進出から2年が経過し、すっかり関西に定着しつつあるロピア。同店ではどのような売場づくりをしているのだろうか。
調査日:8月20~22日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピア和泉中央ビバホーム店の外観

ビバモールの2階部分に出店!

 大阪府南西部に位置する和泉市は、豊かな自然に恵まれた農業地帯だったエリアだが、1977年に泉北高速鉄道が「光明池」まで開通し、以降は大阪市のベットタウンとして発展してきた。泉北高速鉄道は1995年に「和泉中央」まで延伸され、同エリアはさらに発展し、現在は都市環境と自然が調和した「トカイナカ」として、人気のエリアとなっている。

 今回ロピアがオープンした和泉中央ビバホーム店は、「和泉中央」駅から直線距離で約1.4km、徒歩だと約20分の場所にある。同店が入る「ビバモール和泉中央」は、大型ホームセンター「スーパービバホーム和泉中央店」を核とする大型ショッピングモールだ。売場面積は約2万4284㎡で、ロピアのほか、100円ショップの「Seria」、ヨガスタジオの「LAVA」、スポーツ用品店の「スポーツデポ」などが入る。

 ロピアはモール2階部分、駐車場からすぐに場所にある。和泉中央店の売場面積は約770坪(歩測)と標準よりもやや大きめの店で、ロピアの店舗を見慣れている人は既存店よりもゆったりとした印象を受けることだろう。

 売場配置はロピアではおなじみの、青果、鮮魚、総菜、精肉を1列に並べた「生鮮ゾーン型」を採用。ロピアは生鮮各部門が専門店のようにそれぞれ独立したコンセプトで売場を展開している。筆者がこれまで関東・関西・中部のロピアの店舗を見てきた限りでは、関西エリアのお客はとくにこの売場スタイルがマッチしている印象だ。

●青果
ワンウェイは採用せず、開放感あふれる売場に 

 部門別に売場を見ていこう。導入部の青果売場では、正面から見て入口右側の壁面の24尺棚で「スイカ大玉」をダイナミックに陳列。柱回りの8尺4面のスペースでは桃、入口左サイドの壁面14尺ではブドウと旬果実を配置する。

ロピアの既存店でよく見られるワンウェイ方式を採用していないので売場には開放感がある。作業場と一体となった右サイド52尺の冷蔵ケースでは「スイカ1/8カット」「レタス1玉」(各100円)を先頭に、ブロッコリーや大根、白菜、小松菜、キャベツと各種葉物を揃える。レタスやキャベツは夕方には品切れ状態となっていた。

左サイドでは12尺のスペースでバナナを販売。続く冷蔵ケース48尺ではレモンやリンゴ、椎茸、なめこ、水煮野菜、もやしなどを販売する。シンプルな売場配置だが、通路幅も広く、お客にとっては買いやすい売場となっている。

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