ロピアと至近で激突! 角上魚類流山店にみた「魚屋」の真髄

矢野清嗣
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2022年6月、千葉県流山市の大型ショッピングセンター「流山おおたかの森S・C」に、新たな別館「ANNEX2」がオープンした。同施設の核テナントとなるのが、角上魚類ホールディングス(新潟県)が運営する「角上鮮魚市場」だ。同施設周辺は2022年4月に「ロピアおおたかの森コトエ店」がオープンしており、「食」需要をめぐる競争が激化している。同SC内への「角上魚類」の出店は、同エリアの競争環境にどのような影響をおよぼしているのか。
調査日=8月6、10、24日 ※本文中の価格はすべて本体価格

道路側入口から見た角上魚類流山店

圧倒的専門性を打ち出す丸物コーナー

 前編に続いて「角上魚類流山店」(以下、流山店)の売場を見ていこう。同店の中で「魚屋」の専門性を最も強く打ち出しているのは、やはり丸物コーナーだ。

 丸物コーナーは24尺で、作業場と一体となった対面売場となっており、常時スタッフの声が飛び交い、活気に満ちている。丸物の扱いは日々変化しており、品揃えの変化を見るだけでもお客は楽しさを憶えることだろう。

 調査日は、「島あじ」(1尾250円)、「金目鯛」(同1400円)、「イサキ」(同800円)、「赤めばる」(同580円)、「真さば」(同350円)、「のどくろ」(同1300~2000円)など丸物約20種を揃えていた。貝は「さざえ」(1個200~300円)、「真かき」(同220円)など9品目を扱う。どの商品も鮮度にあふれ、ラインナップも多く、そのうえ値ごろのある価格設定であり、来店客はつい手が伸びてしまうと思われる。

冷凍魚・塩干物も充実

 平場は冷凍・冷蔵が5レーン、18尺両面、両サイド6尺のエンドで売場を展開する。正面入口から見て最前面のレーンでは、冷凍魚を配置しており、「ズワイ蟹ボイル脚」(3800円)、「冷凍エビ16尾」(900円)、「冷凍金目鯛」(100g250円)など26品目を揃える。背面は、冷凍干物・加工品コーナーで、「鯖灰干し」(450円)、「さば開き」(500円)、「トロほっけ開き」(650円)など22品目を揃える。

 入口から見て2レーン目では、各種干物を揃えており、「アジくさや」(1枚500円)、「あじ開き」(4枚540円)など14品目を販売。エンドでは「鰻蒲焼」を配置しており、「国産鰻蒲焼」(大1180円、特大2280円)などを並べている。「鰻」にはとくに力を入れているようだ。同レーンは、塩干物の売れ筋中心の構成となっているように見受けられ。

 3レーン目では、「味付け数の子」「えびサラダ」のほか自社製の「山海漬」(100g290円)や「松前漬」(100g320円)など各種漬物19品目を並べるほか、「たらこ」「すじこ」などの魚卵15品も配置。その背面は刺身用サクコーナーで、「まぐろたたき」(100g300円)、「真鯛」(100g520円)、「ほたて貝柱」(100g600円)など刺身用食材32品目を販売する。

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