ストアオブザイヤー専門店部門、1位と2位はダイソーとドンキのあの新業態!

コロナ禍で既存の業態を軸としたビジネスの先行きが不透明ななか、新業態の開発で突破口を見出そうとしている企業は少なくない。今回のストア・オブ・ザ・イヤー「専門店部門」では、革新性や新たなチャレンジなど、業界関係者から高い評価を受けた上位5店舗の専門店を発表する。
新たな挑戦に取り組んだ
新業態5店舗がランクイン
専門店部門第1位に輝いたのは、100円ショップ「ダイソー」を展開する大創産業(広島県/矢野靖二社長)が2021年3月にオープンした新業態1号店「Standard Products渋谷マークシティ店」(東京都渋谷区)だ。同業態は「ちょっといいのが、ずっといい。」をコンセプトに、高品質でサステナビリティをテーマとした商品を多く品揃えする。「長く愛される商品」を提供することをめざしており、「大量生産・大量消費」のイメージが強い100円ショップとは一線を画す業態だ。

価格帯は300円を中心に、500円、700円、1000円(いずれも税抜)で展開。住居関連品や食器、服飾雑貨などの独自商品約1300アイテムを取り扱う。シンプルで洗練されたデザインで、カテゴリーを超えて質感を統一するほか、カラー展開も絞り込んでいる。素材の再利用や国内生産などに注力しているのも特徴だ。投票では、環境配慮型の商品を導入している点や、日常生活を便利にするアイテムが安価で購入できる点などが評価された。
第2位は、ドン・キホーテ(東京都/吉田直樹社長)が21年5月にオープンした「お菓子ドンキ・お酒ドンキ」(東京都中央区)だ。2店舗合計の売場面積は約50坪の小型店で、通常の既存店でニーズが高まっていた菓子・酒類に特化した専門店である。

お菓子ドンキでは世界中の菓子を集めた「ワールドイーツ」コーナーを展開するほか、昆虫食コーナーも設けるなど、話題性のある商品を多く盛り込んでいる。お酒ドンキではネット専売品や世界中のクラフトビールなど、既存店にはない珍しい商品を展開するほか、アミューズメント性を打ち出した施策として高額のウィスキーが当たる「ウィスキーがちゃ」を導入。通常の既存店にはない新たな挑戦が詰まった店舗だ。投票では、菓子・酒類に特化したドンキならではの「尖った品揃え」が評価された。
第3位は、近年新業態の開発に力を入れるラオックス(東京都/飯田健作社長)の「亜州太陽市場吉祥寺店」(東京都武蔵野市)だ。
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