年商40億円超の繁盛店を大改装!サミットストア王子店の売場づくりを徹底
売場フォーカス
「けんコミ」を導入グループの連携を生かす
2階の専門店フロアでは、「けんコミ」「コルモピア」「トモズ」を横並びで配置。「けんコミ」では、血圧、糖化度、血管年齢などを測れる計8台のセルフ式健康測定器を導入し、常駐するトモズの管理栄養士が、結果をもとにDgSの商品や、食材・レシピの提案を行う。同じグループのメリットを生かし、柔軟な連携体制をとっている
肌年齢測定器を新たに設置
王子店の「けんコミ」で初めて肌年齢測定器を導入した。肌を若々しく保つ栄養素を多く含んだメニューを記載したレシピメモを用意し、食材・メニューの提案につなげる
売場改革が進む「コルモピア」
サミットはコルモピアの売場改革を推進中だ。王子店の「コルモピア」は売場面積933㎡と改装前より30%ほど縮小させつつも、売上増をめざす
開放感のある売場づくり
売場づくりで注力した点は、来店客がゆったりと買物できる、快適な買物空間の演出だ。広い通路幅を維持したほか、青果売場には低い什器を採用し、突き当たりの鮮魚売場まで見えるようにして開放感を出した
新MDを導入
改装のポイントは、新MDの導入だ。総菜だけでなく生鮮3部門にも対面売場を設けている
ペット向けのハレの日商品を提案
ペット用品売場では、サミットで初めて冷蔵什器を設置して、ペット向けのハレの日メニューのコーナーを展開している。「ペットは家族の一員。ハレの日にはペットにもちょっとよいものを買ってもらえたら」(ペット用品売場担当者)と実験的に導入したものだ。カンガルーやダチョウの生肉、ケーキ、ヨーグルトなどを冷凍で販売する。すでに実験導入した店ではケーキの動きがよいという
一体的に売場展開する総菜・ベーカリー
改装前、インストアベーカリーはレジを挟んで独立した場所にあったが、総菜売場に併設し買い回りの利便性を高めた
売場中央で寿司を訴求
緊急事態宣言が明けて総菜の売上高が減少傾向にあるなかでも好調を維持しているのが寿司だ。サミットでは壁面ではなく売場中央に平台を設けて訴求している
売場レイアウト
店舗概要
所在地 | 東京都北区王子6-9-10 |
営業時間 | 9:00~24:00 |
売場面積 | 2306㎡ |
年商目標 | 41億円(20年度売上高実績) |
従業員 | 正社員40.0人、パート・アルバイト59.0人(1人・月173時間換算) |
駐車台数 | 330台 |
記者の目
サミットは201年4月、「コルモピア」を運営していたサミット・コルモ(東京都)と経営統合して以降、同チェーンの売場改革を進めている。たとえば王子店の「コルモピア」では、店の奥まで来店客を誘導するために凹凸を出した売場配置、文字が大きくわかりやすい商品名表示、商品の質感を実際に知ってもらうためのサンプル品の設置など、さまざまな工夫が見られた。このような改革によってすでに実験店では、改装で売場面積を減らしたにもかかわらず売上高が向上する効果が出ているという。今後はサミットの衣料品提案にも注目だ。